apishのメンズヘアを牽引!老舗が挑む、新たな伝説。山崎恭平プロデューサーが描いたØVARL誕生の軌跡

山崎恭平さん(写真右)と、スタッフの横田結希さん(写真左)
数々のスーパープレイヤーを生み出してきた、老舗有名店『apish(アピッシュ)』。レディースサロンというイメージが強いかもしれませんが、実はメンズヘアブーム到来前からメンズパーマを推すスタイリストが在籍し、洗練されたメンズスタイルを生み出してきました。その隠れた人気メニューを一気に表舞台へと押し上げたのが、山崎恭平(やまざききょうへい)さんです。SNSで積極的にメンズヘアを発信し、2022年には初のapishメンズサロン『ØVARL by apish(オーバルバイアピッシュ)』をオープン。今年4月には2号店『ØVARL JINGUMAE(オーバル ジングウマエ)』が誕生しました。現在セミナー講師としても活躍する山崎さんに、apishに入社してからメンズサロン爆誕するまでの経緯、そしてapishならではのメンズスタイルの魅力について聞きました。
メンズサロンを選ばず、なぜ新卒でapishに?
――山崎さんは新卒でapishに入社したそうですが、その頃からメンズヘアを目指していたんでしょうか。
入社当時は、レディースとメンズの両方ができるようになりたいと思っていました。それから、だんだんとメンズに気持ちがシフトしていった感じです。振り返ると、学生時代からずっとメンズヘアには興味があって。僕が高校1年の終わり頃に人気のメンズヘアサロンがオープンして、そこから3年間ほぼ通っていたことも、大きな影響でした。なので最初は、メンズサロンへの就職を考えていたんですけど、専門時代にクラスメイトが突然、めちゃくちゃかっこいいパーマをかけてきて。その担当が当時apishにいた貴龍さん(よしたつ/現RECTA)だったんです。そこからapishに通うようになって、入社を志望したという流れですね。

――山崎さんも貴龍さんのパーマをかけていたんですね。どんなところが魅力ポイントでした?
スタイルもかっこよかったんですが、再現性が秀逸でした。家に帰って髪を洗っても決まるし、すごく楽だったんです。当時、貴龍さんは青山店にいたので、入社が決まってからは「青山店に行きたいです」と猛アピールしました(笑)。それで青山に配属になったんですが、1年後に貴龍さんが退社してしまって。直接学ぶことができなかったのでショックでしたが、他のスタイリストも全員パーマが上手なので、教えていただきました。その頃はまだメンズカリキュラムがなかったんですけど、レディースのカリキュラムをしっかり習得して、メンズスタイルに落とし込む形で作ってましたね。途中からメンズのカリキュラムもできました。

――apishならではのパーマの魅力って、どんなところにあると思いますか?
apishはカットが違うんです。坂巻(故・坂巻哲也)が開発した「カービングカット」という技術があって、全てのスタイリストがそのカットをしてからパーマをしているので、質感が違うんですね。独特のリッジが出るので、それがapishならではの魅力かなと思います。
