エイプリルフール、嘘で終わらなかった美容師達の大事故集
冗談のつもりが命がけ。会計で逆ドッキリを喰らった日(34歳/男性)
施術を終え、いつも冗談が通じるお客さまだったので、会計時にニヤッとしながら言いました。「本日のお会計、5万円でーす!」完全に軽いノリのエイプリルフールジョーク。…のはずでした。一瞬でお客さまの表情がスッと消え、「は?ぼったくりでしょ。今日の仕上がりも正直微妙だし、クレーム入れるか迷ってたんだけど」と、低くて本気のトーン。血の気が一気に引き、頭の中で「店長呼ばれる」「終わった」「エイプリルフールやめろ」が高速再生されました。

慌てて謝ろうと口を開いた、その瞬間。「…嘘でーす!エイプリルフールでーす!」満面の笑み。
そう、これは逆ドッキリ。仕掛けたつもりが、完全に仕掛けられていました。ほんの数秒とはいえ、本気でクレーム対応と、店長召喚を覚悟したせいで、その後もしばらく手が震えっぱなし。冗談が通じる関係でも、「お金」と「仕上がり」をネタにするのは危険すぎると身をもって学びました。エイプリルフールは、嘘をつく日=嘘をつかれる日。仕掛ける側に回るなら、仕掛けられる側の心の準備も忘れずに。
場を和ませるつもりが、真顔になったカット中の出来事(27歳/男性)
カットを始めてすぐ、後頭部に手を入れながら雑談している流れで、場を少し和ませようと思い、軽いノリで言ってしまいました。「あれ?ここ、円形脱毛できてますよ〜」。完全に冗談でした。深く考えずに、いつものテンポで出た一言。笑って返してくれると思っていました。でも、お客さまの動きがピタッと止まったんです。「え…どこですか?」。声のトーンが明らかに下がっていました。嫌な予感がして、すぐに「嘘でーす!エイプリルフールです〜!」とネタばらし。冗談と伝わり、少し笑いながらカットを続けたのですが…。
本当にあったんです。小さな円形脱毛。一瞬でこちらが真顔になりました。冗談で言ったことも含めて、すぐに謝罪と説明。お客さまは少し動揺しながらも、「え?またまたぁ!もうエイプリルフールはいいですよ」と半信半疑。「すみません…本当にできています」そう伝えた瞬間、空気が完全に変わりました。
身体や健康に関することは、冗談にしてはいけない。場を和ませるつもりの一言が、相手の不安を直撃することもある。美容師は変化を見つける側の仕事。だからこそ、言葉には想像以上の重さがある。エイプリルフールでも、越えてはいけない一線があると痛感した出来事でした。