JENO 堀江 昌樹さんのびよう道 〜「環境」や「機会」は与えられるものではない。自ら動き、生み出すもの。〜

「こんな企画どうですか?」雑誌の編集部に自分から直接アプローチ

 

 

東京で美容師をするからには、撮影の仕事がしたいと思っていました。サロンにくる撮影依頼は売上がないと振ってもらえないため、1年目からがむしゃらにやって社内MVPを獲得するほどの売上を記録できました。それからちょこちょこと撮影の仕事をいただけるように。ただし、最初は女性誌が少なく、メンズの雑誌が多く、僕としては女性誌の割合を増やしていきたかったんですよね。

 

だから、『mina』『PS』『ar』や『PREPPY』『BOB』『SHINBIYO』などの編集部に自分から電話をかけて売り込んだんです。その媒体にあった作品集と「次はこういう企画が面白いと思います」という提案をひたすら続けて、お仕事をいただいたら次回の提案も必ずして…という具合に地道にアプローチして広げていきました。

 

今はInstagramを通じて知名度を上げられますが、当時は雑誌に出ていないと業界の中で注目されなかったんですよね。当時のSNSはmixiが主流だったので、そこでコミュニティをつくり、記事をつくって集客したこともありました。まめに更新していたので、月の携帯代が3万円くらいになっていましたね。

 

 

昔は誰も僕のことなんて知らないわけですから、自分から動くことは何も怖くなかったです。とりあえずガンガン攻めていました。その経験があるから、「環境」や「機会」は与えられるものではなく、自分でつくるものだと思っています。自分からアクションを起こさないと、何も変わっていかない。今もそういうマインドです。

 

僕は才能があるって1ミリも思ったことがないんですよ。ただ好きなこと、ワクワクすることをやっているという感覚。強く意識しているのは、自分にしかできないことをすること。周りの人と自分を比べることで、「自分らしくない方向」に流されないようにしています。

 

美容業界には一つのジャンルに特化して、超絶に上手い美容師さんがいます。だから僕は、一つのジャンルで頂点をとることができないし、それをコンプレックスに感じたこともありました。でも、いろんなジャンルの3番目、4番目くらいかもしれないけれど、ユーティリティ性のある美容師は意外と少ないと思っていて。自分がそこを切り拓いていけたら、時代にとらわれず長く活躍できるかなと思っています。

 

>ごまかしがきかないリアルデザインを追求し続ける

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