〜どんな小さな仕事にも魂を込める。絶対に見てくれている人がいるから。カリスマ美容師でママ美容師サトーマリの今〜 siikaNIKAIのサトーマリさんのびよう道

「私は逃げない」辛いことも耐えて真っ当に生きる

 

 

20代のころは、似合う、似合わないとかよりも、イケてる髪型か、スタイリングしやすいかくらいしか考えていませんでした。若い頃はどんな髪型をしても、可愛いんですよ。でも、40代になると、自分の顔をいかにキレイに見せるかが大事になってきます。

 

メイクも髪色もすごく考えます。髪色ひとつで、肌の色もくすんでしまうんですよ。黒髪にするとおばさんになっちゃう。私も自分の髪をピンクにすることで、そのメリットをお客さまに伝えることができます。年を重ねたからこそ、伝えられることがいっぱいあるんですよね。

 

一方、お店の経営は大変です。雇用を守ったり、人を育てたりと、考えることがいっぱいあります。勤め人の場合、嫌なら辞められるじゃないですか。でも、雇う側はそうはいかない。逃げられないから耐えるしかない。

 

 

コロナもありましたし、予想外の退職もありました。理不尽な思いをしても、辞めるわけにはいかない。ひたすら嵐が過ぎるのを待つ。そんな気分で過ごした時期もあります。というか、今もそんな感じなのですけれど。

 

私は、メディアに作品が取り上げられたことも多かったですし、注目されていたこともあるから、もしかしたら、楽しそうに生きているように思われるかもしれません。でも、割と辛いことに耐えて地道に積み上げてきた人生なんですよ。

 

手に職をつけて、きちんと真っ当に生きていきたい。高校時代に考えていたことと根本的には変わりません。これを成し遂げたいというような大仰な目標はないですが、自分の人生に責任を持って生きていきたいと思います。

 

 

プロフィール
siika NIKAI

サトーマリ
茨城県出身。専門学校卒業後、都内某有名店に入社。2014年JHA newcomer of the year(新人賞)ノミネート。2015年に退職後、2016年に夫の加藤龍矢さん(代表)とともに「siika」(東京・学芸大学前)を立ち上げる。現在は2つめの店舗となるsiikaNIKAIでのサロンワークを中心に、ファッション誌、一般誌、業界誌などの撮影でも活躍。

 

(文/外山武史 撮影/菊池麻美)

 

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