現役美容師に聞いた密かなマイルール10選
お客さんとの恋愛、危険信号! 仕事に集中するための“鉄則”とは?(28歳/男性)
僕には一つ、絶対に守っているマイルールがあります。それは、どんなにタイプの人でも、お客さんとは恋愛関係にならない、ということ。自分から口説くのはもちろんNG。連絡先を渡されても、食事に誘われても、お客さんとは一線を引くようにしています。
このルールを決めたのは、美容師1年目のときのある日の苦い経験がきっかけです。当時、とあるお客さんに連絡先を聞かれ、軽い気持ちで交換しました。数日後にその方から食事に誘われたのですが、丁重にお断りしたところ…まさかの展開に。
「あそこの〇〇って美容師最悪! 思わせぶりな態度を取られて、結局遊ばれた」と実名付きでSNSに悪口を書かれてしまったんです。まったく事実無根だったけれど、拡散されてしまってすごくショックでした。
そのときに思ったんです。
「絶対に、お客さんとは恋愛や個人的な付き合いをしない」って。

実際、周りを見ても、お客さんと恋愛関係になってトラブルになった同僚は少なくありません。関係がこじれて指名がなくなったり、SNSで晒されたり、職場に悪いウワサが広まったり……最終的に仕事を失うケースもありました。
だから僕は、恋愛と仕事をしっかり分けることで、失客リスクを減らせるというメリットを感じています。お客さんはあくまで「お客さん」。恋愛はプライベートの中だけで楽しめばいい。
唯一のデメリットは、どれだけ好みのタイプのお客さんが来ても、恋愛には絶対に発展しないということですかね。でも、それでも大切な仕事を守るために、これからもこのルールを貫いていきます。
ハサミの音で美容師気分全開! 自分がカッコよく感じる、ちょっとしたコツ(40歳/男性)
美容師として、ハサミを買うときはちょっとしたこだわりがあります。それは、ヒットポイントを必ず鉄製にしてもらうこと。
これは、アシスタント時代に出会ったある先輩から学んだことです。その先輩は、カット中にシザーから「キン! キン!」という甲高い音を鳴らしていて、他のスタイリストが使っているゴム製のヒットポイントとはまるで違うんです。
「なぜそんな音が出るんですか?」と聞いてみたところ、先輩はこう教えてくれました。
「ヒットポイントを鉄製に変えると、こういう音がするんだよ。この音を聞いたお客さんは、『他の美容師は音が出ないのに、なんでこの人は?』と思うだろう。それで、会話のきっかけになって、記憶にも残りやすくなるんだ。」
なるほど。音が出るだけで、ちょっとした特別感が生まれるんです。それ以来、私は「キン! キン!」と音が出る鉄製のヒットポイントを使い続けています。実際に、お客さんから「名前は忘れちゃったけど、ハサミの音がすごい人でお願いします」と言ってもらったこともあります。
そして、個人的にはこの音が鳴ると「なんか、自分って普通の美容師じゃないんじゃない?」という錯覚に陥ります。まるで自分がカッコいい美容師になった気がして、カット中に自分に酔いしれます。ハサミの音の力でテンション爆上げです!
>出勤前の秘密兵器! 美容師が毎朝行うクセ強めなメンタルアップ術を大公開!