びよう道 vol.12  SUNVALLEY 朝日 光輝さん 〜とにかく元気に、明るく、いつも「上」を見て歩いてきた〜

スタイリストデビュー直後は、30万円から50万円をウロウロ

 

 

今でも覚えているんですが、もう少しでカリキュラムの進捗を抜かせそうだなって思っていた先輩がいたんです。ところが、その先輩はあるとき、失恋をしたんです。その瞬間から、多分すべての情熱をカリキュラムにぶつけたんでしょうね。他の先輩たちをごぼう抜きでスタイリストデビューしたんですよ(笑)。それを見て「なるほど、人間必死になればあそこまでやれるんだ」と思って、自分も必死に頑張った結果、2年半でデビューできました。美容師として、ようやく1人前になれた瞬間ですね。

 

と言っても、今と違ってSNSがなかった時代ですから、お客さまは自分で見つけてくるしかありませんでした。それでも、アシスタント時代から、遊びながら友達やモデルさんを増やして、その人たちがお客さまとしてきてくれるようになったから、楽しみながらやっていました。ただし、売上は今の子たちと比べると微々たるものでしたね。最初は月の売上が30万円から50万円くらいだったかな。

 

カットの難しさも感じていましたね。髪質と骨格は一人ひとりみんな違いますから、同じように切っても、同じようにはならない。だから、髪質と骨格を踏まえて、どうやってきれば上手くいくという見極めが必要です。切り方一つで、似合う・似合わないも、髪のまとまりやすさも違ってくる。カラーとパーマはアシスタント時代からやっているから自信がありましたが、カットはいつも緊張感をもってやってきました。

 

今も自分のカットが完璧だとは思っていないです。時代によって求められるスタイルも変わるし、髪質と骨格は十人十色。もちろん、ベーシックカットは身についていますが、テクニックをどこでどう使うのがベストなのか、延々と試行錯誤しています。

 

 

切れば切るほど「OKライン」が上がるので、自分のカットに満足できない

 

 

毎日のように自分のカットを振り返り、次はこうしてみよう、ああしてみようとやっていくと、「いい感じにカットできるようになってきたな」と思えるときがくるものです。でも、しばらしくするとまたスランプがやってくる。これまでと同じように切っているはずなのに、なぜかしっくりこない。そうしてまた試行錯誤をして、「いい感じに切れるようになってきた」と自信を取り戻していく。カットってその繰り返しなんですよね。スランプを繰り返すのは、きっと自分の中にあるOKラインが上がり、見る目が厳しくなっているから。だから、どれだけ切っても一生満足することはないのかもしれないですね。

 

僕がいつも高い目線をもっていられるのは、最初にHAIR DIMENSIONで働いたからだと思います。もしも、自分が働いているサロンに、月売上100万円以上の先輩がいなかったら、100万円以上の稼ぎ方がわからなかったかもしれません。でも、HAIR DIMENSIONには、月売上300万円以上の先輩がゴロゴロいましたし、その仕事ぶりを近くで見ることができた。「なるほど、月300万円売るにはこのスピードとクオリティが必要なんだ」ということが、そこにいればわかるんです。そして、スタープレイヤーたちの仕事の仕方が、自分のスタンダードになる。カリスマと呼ばれるようなスタイリストが身近にいたので、その影響は大きかったですね。

 

>デビューが早い遅いは小さな問題 大事なのは毎日をどう過ごすか

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