びよう道 vol.12  SUNVALLEY 朝日 光輝さん 〜とにかく元気に、明るく、いつも「上」を見て歩いてきた〜

 

美容室でも待遇や休日が大切と言われる時代。もちろんそれも大切ですが、美容人生のどこかで“心も体も美容でいっぱい”という時期があってもよいかもしれません。

 

「びよう道(みち)」は、そんな地道で壮大な鍛錬の道を歩んできた“美容の哲人”に、修業時代に一人前になったと思った瞬間や美容の哲学など、それぞれの美容の道を語っていただく連載企画です。

 

第12回目は、SUNVALLEYの朝日 光輝(あさひみつてる)さんに、多数のカリスマ美容師を輩出したHAIR DIMENSIONでの修業時代のお話や、自分の力を引き出す環境で働くことの大事さ、そして、朝日さんがいつも大切にしているポリシーについて伺いました。「選ばれる美容師」になりたい人必見のインタビューです。

 


 

持ち前の元気と声のデカさで、アシスタント時代も楽しく過ごす

 

 

僕は美容師になった初日、いきなり遅刻したんです(笑)。かなり気まずい状況でしたけれど、そこで落ち込んでいても仕方がない。持ち前の元気と声のデカさを発揮して、自分らしく初日を乗り越えました。僕の名前は、漢字で「朝日光輝」と書きます。「朝日が光り輝く」と書くわけですから、僕の明るい性格は、名前に刷り込まれたと言ってもいいかもしれない。名前に負けないくらい明るい人間でいようと、無意識に行動していたのかもしれません。いきなりピンチからの美容師生活のスタートでしたが、結果として、早くから先輩に目をかけてもらうきっかけになりました。

 

ちなみに、僕がシャンプーの試験に合格したのは同期の中で最後でした。シャンプーに合格できなかったのは、「自分ではできているつもり」だったから。どうしたら相手に満足してもらえるのか、社長の頭を何度もシャンプーして、体で覚えていきました。時間がかかりましたけれど、苦手なこともやり続ければ「得意に変わる」ことを知りましたね。

 

カリキュラムを進めること自体は、楽しかったですね。カリキュラムの進捗を確認できる表があって、できた項目を塗りつぶしていくんです。そうすると自分の成長が一目でわかる。技術は目に見える目標ですし、一つ技術を覚えると次の日から新しい仕事が増えて、動き方が変わるわけです。それも楽しかったですね。辛いのは貧乏だったことくらいです。

 

 

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