美容師YouTuberもるさんがOCEAN TOKYOでデビューして「変わったこと・変わらないこと」

帰宅が1時・・・一年目は動画の編集時間がなかった

 

 

Q.アシスタント時代は忙しくて動画を上げられなかったそうですが、今はどうですか?

 

専門学校時代、授業は夕方6時から夜9時までの3時間だけだったので、昼前くらいに起きて、一本動画つくって学校に行くっていう感じだったんです。でも、働きだしてからは朝9時にはサロンにきているし、終わってからも掃除や練習などの仕事があって、家につく時間は深夜だったので編集する時間がなかったんですよ。今は違いますけれど、当時は先輩が残っているとなんとなく帰りにかったですし。で、結局家につくのが夜中の1時くらい。次の日、9時にはサロンに行くから、相当頑張らないと無理なんですよね。

 

2年目に中村トメ吉のメインアシスタントになり、後輩に仕事を任せられるようになったので、ぼちぼち動画を上げられるようになりました。で、デビュー前くらいに集客にもつなげるため、「ちょっと本気出すかー」って思って月に18本くらいあげましたね。ただ、デビューへの焦りもあったので、なんだかよくわからない動画も上げていました(笑)。

 

ヘアセット動画をつくるときは夜、サロンで頭を洗って、タオルで拭いて、家につくころにはいい感じに渇いているので、ついてすぐにスタートします。それでも編集には3、4時間かかるので一気にやるのは大変。急いでアップしないといけない場合は、夜中の3時くらいまで編集することもありましたね。

 

今はアシスタント時代より動画を編集する時間があるので、少し動画にも凝れるようになりました。といっても、テロップとか、文字のテクスチャーを変えたりとか、アイキャッチを入れたりとか、普通の人が見てもわからない微妙な変化ですけれど。でも、それで反応がどう変わるのかを見ています。

 

どんなに忙しくても「一人ひとりと向き合うこと」を妥協しない

 

 

Q.YouTuber活動の成果で集客も好調なのでは?

 

もちろん動画の影響は大きいですが、僕が通っていた山野美容専門学校の学生さんや、そのすぐ近くにある代々木アニメーション学院の学生など、なにかしら僕と接点のある学生さんが比較的多いです。僕がアニメ好きなので、アニメやマンガの話をしたりしています。あとは、恋の悩み相談やアルバイトの話もよく聞きますね。髪を切りにくるっていうより、話しを楽しみに来てくれるお客さんもいます。僕も会話が楽しくて仕方がないです。そうそう、僕の動画を見てくれている台湾在住の人も、僕のデビュー後にわざわざきてくださったんですよ。学生さんがお休みの時期は全国各地から会いにきてくれます。

 

今、美容師が50万人くらいいるのかな? そのなかで自分を選んでもらえることが幸せですね。だからこそ、どんなに忙しくても、カウンセリングにはしっかり時間をかけています。なりたい髪型の写真をちらっと見ただけで、「オッケー!」ではじめられたら不安じゃないですか。忙しいのこはこっちの都合で、お客さんには関係ないので、どんな状況でも一人ひとりと向き合うことには妥協しません。

 

イメージのすり合わせも入念にしています。なぜその髪型がいいのか、どこがその人にとってかっこいいポイントなのか、美容師としてどうしたらカッコよくできるのか。お客さんのイメージ通りにならないときは、はっきりそのことを伝えます。長さが足りないときに「まあ、できなくはないよ」って進めるより、「今は長さが足りないからできないよ」って伝えてあげたほうがお客さんのためになりますよね。

 

僕は学生時代、お客さんの視点で動画をつくってきました。ヘアサロンにカメラを持って体験しに行ったり、美容師さんじゃなくてもできるヘアセットを紹介したり…これからもそのころの気持ちを大切に持ち続けたいと思っています。

 

>これからもチャレンジあるのみ! マッシュ以外の動画もどんどんアップしたい!

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング