「韓国風パーマ」で旋風!コロナ禍をチャンスに変え、”選ばれる美容師”に。Heldin by apish代表・MAYUさんの奮励ストーリー

昨年11月、東京の高級住宅街・代々木上原にオープンしたサロン『Heldin by apish(ヘルディン バイ アピッシュ』。そこで代表を務めるMAYU(マユ)さんは、今から5年前のコロナ元年に「韓国風パーマ」を打ち出してブレイク。パーマ技術で定評のあるapishにおいて、売上1位にランクイン。そして、キャリア10年という節目に新ブランド代表という華麗なキャリアアップを実現しました。当時、まだ誰も発信していなかった「韓国風パーマ」に注目したことで、美容師人生が大きく変わったMAYUさん。現在に至るまでの奮闘の日々を取材しました。
“プロ魂”を胸に刻んで、スタイリストデビュー
――MAYUさんは新卒で『apish』に入社したそうですが、その頃からパーマが強いサロンを意識して就活していたんでしょうか?
いいえ、全く意識してなかったです。原宿の美容師に憧れがあったのと、撮影を経験したかったので有名店に入りたくて。原宿・表参道エリアのいろんなサロンを周って、apishの和やかな雰囲気が自分に合うなと思ったので選びました。スタイリストデビューまでは丸4年かかったんですが、すごく内容の濃い4年間でした。さまざまな撮影やセミナーに同行させてもらったので、モデルさんや衣装などの手配もたくさん経験しましたし、人との接し方や社会人としての立ち居振る舞いなども身につきました。
アシスタント時代からお客さまのカウンセリングやカラー剤の選定、パーマを巻くことも全面的に任せてもらっていたので、実践でいろんな経験を積んでからデビューという流れは、すごく良かったなと思っています。自信も育ちましたし、接客で緊張することもなく、デビュー直後からお客さまの前で堂々と振る舞うことができました。

――今は亡き坂巻さん(坂巻哲也・元apish代表)の仕事にも同行されていたとか?
はい。ご飯にもよく連れていってもらいましたし、坂巻さんの仕事に真摯に向き合う”プロ魂”にはいつも感動していました。CM撮影の現場で発声練習をしてから仕事にのぞんでいる姿を見たときは、そのプロ意識の高さに驚かされましたし、私もプロとしてしっかり仕事と向き合っていこうと。
――収穫の多い4年間だったんですね。パーマは、アシスタントの頃から好きだったんですか?
好きでしたね。高校生の頃は、ヘアカタを見ながら自分の髪でコテ巻きの練習をしていたんですけど、それこそ時間を忘れるくらい巻いていたんです(笑)。なので、パーマをするときに「こう巻くと、こうなる」という完成イメージが、最初の頃からだいたい見えていました。
