「韓国風パーマ」で旋風!コロナ禍をチャンスに変え、”選ばれる美容師”に。Heldin by apish代表・MAYUさんの奮励ストーリー
緊急事態宣言後の自粛期間を、飛躍のチャンスに

――MAYUさんがスタイリストデビューしたのは2020年、緊急事態宣言のちょっと前という時期でしたよね。
そうです。アシスタント期間で現場にも慣れていたし、撮影を通じて人脈もできたし、スタイリストとしてある程度やっていける、という手応えはあったんです。ですが、いざデビューしてみると、集客が全然うまくいきませんでした。1日暇なときもあったので、忙しく働く先輩スタイリストたちを見るたびに悔しくて…。やがて緊急事態宣言が出て表参道に人がいなくなり、スタッフ全員が一斉に暇になったんですね。そのときに、「これはチャンスかも」と。そこからインスタを頑張りましたね。いろんな人にアドバイスをもらって、朝から夜までずっとインスタと向き合いました。まずはフォロワーを増やそうと、韓国メイク発信から始めたんです。
そのメイク投稿が好評でフォロワーが増えたので、そこから韓国ヘアの投稿も始めました。パーマ推しでいくことは決めていたんですが、社内にパーマが得意なスタイリストが多いので、差別化できる打ち出しが欲しいなと思っていたんですね。当時はまだ社内に韓国ヘアを打ち出しているスタイリストがいなかったので、「韓国風パーマ」を打ち出してみたところ、それが当たって。インスタからお客さまがたくさん来てくれるようになり、1日だいたい15人くらい施術していました。

――一気に状況が好転したんですね。MAYU流「韓国風パーマ」のポイントを教えてください。
実際に韓国に行くと分かるんですが、本場のパーマは結構強いんですね。でも、私は強めが好きではないので、弱めのパーマで動きがしっかり出るようにしていて、ツヤもあって日本人に合うスタイルで作っています。カットはアウトラインを重めにする方が可愛いなと思っているので、重めに切って、レイヤーを入れてからデジタルパーマをかけます。クセ毛の方が多いので、大半の方に根元を抑えるためのストレートをかけていて。パヤパヤしている毛もすべてキレイに取るので、頭が小さくなって印象が変わるんです。「今までのパーマと全然違う」「世界が変わる」と感動してくださるお客さまがめちゃめちゃ多くて、リピートも多いんですよ。お客さまはボブからロングまで幅広いレングスですが、これまでかなりのパーマ数を経験したので、髪質の見極めには自信があります。どんな方でも対応できる技術は、強みかなと思っています。
