大阪『i.』のスーパープレイヤー・中村レミが初登場。札幌から千葉、そして大阪へ。ふと気づけば、思いもしなかったバリキャリに!? 「売れたいわけじゃない」けれど、誰よりも結果を出す!
「売れたい」よりも「心地よく働きたい」。そう語るのは、人気サロン『i.(アイドット)』心斎橋店(大阪)の人気美容師、中村レミさん。中村さんは札幌出身。関東でのサロンワークを経て、25歳で縁あって大阪へ。しかし、そこで待っていたのは新天地での再出発と、予想外のバリキャリへの道でした。前社で積み上げた確かな技術力と持ち前の明るさで、気づけば売れっ子美容師として全国を飛び回る存在に。美容師という仕事を、しなやかに、そして力強く楽しむ中村さんの10年のキャリアと仕事への思いについて聞きました。
「売れたい」とか、出世欲もなく…
――中村さんは札幌出身ということで、専門学校も札幌だったそうですね。新卒で千葉の大型サロンに入社されていますが、なぜ千葉に出ようと?
美容師の母が仕事の厳しさを教えてくれていたので、1年目の時に甘えないように家族から離れる決意をしていました。そして長く柔軟に働けるサポート体制が整っている会社がいいなと思ったので、会社組織の整った前社を選びました。
私が配属されたのは、千葉のビッグターミナル駅からすぐの女性専用サロンでした。ラグジュアリーな雰囲気の中で上質なサービスを提供する人気店で、先輩たちはすごくおしゃれで技術力もあり、なおかつプライベートも充実させているような人たちでした。今でも親交があって尊敬できる大好きな人たちですし、先輩たちが親身に指導してくれたおかげで頑張れたな、と思っています。ちなみに新卒で会社を探す時のアドバイスとしては、技術指導の質が高いこと、経営管理体制が確立されていること、でしょうか。
――そのサロンの一般的なスタイリストデビューは3〜4年だったそうですが、中村さんは1年3ヵ月という社内歴代最速デビューを果たしたそうですね。
デビューするまで実家に帰らないと決めていたので、頑張りましたね(笑)。というのも、1年目の夏休みに帰省しようとしたら、父が「過去に戻るな、未来を作る仲間と今を頑張れ」と。それでデビューするまで戻らず、頑張ろうと決めたんですよ。でも、自分の中に「売れたい」という強い思いがあったわけではなくて、「技術職を選んだからには、きちんと働きたい」という気持ちで、全技術のめり込むように勉強しました。
そうしたら、いつのまにか店長の打診もいただきまして。でも出世欲が全くない私は、逃げ回ってました(笑)。そのかわり、やるべきことをやっていないのはダサいと思っていたので、サロンワークは徹底してやっていました。お客さまから支持をいただけるようになってからは、月売上は最大300万近くまであげていましたね。2〜3ヶ月ごとに休暇をとったりと、自由に働かせてもらっていました。時間はみんな平等です。レッスンも遊びも、「いつ、どこの時間に比重をかけるか」。メリハリをつけるのも大事だと思います。