Z SALON佐藤典和さんの“一番古い”お客さま―いい緊張をくれる美容師人生初の大切なお客さま

2019.09.30

 

長く第一線で活躍し続ける美容師さんたちに古くからのお客さまをご紹介いただく、シリーズ「一番古いお客さま」。今回は、ブラシ愛を熱く語ってくれるなど、丁寧に作られたモノへ並々ならぬこだわりを持つ「Z SALON」の佐藤典和(さとうのりかず)さんのもとへうかがいました。佐藤さんがご紹介してくださるのは、人生初のモデルハントで声をかけて27年のお付き合いになるお客さま。丁寧に築き上げられたお客さまとの関係は良好で、対談も和気あいあいとした雰囲気で行われました。

 

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関口理恵さん

お客さま歴:27年

職業:保育士

27年前に、ロリータファッション×ツインテールの理恵さんを佐藤さんがモデルハント。店舗異動で一時は疎遠になるも、佐藤さんが送ったDMがきっかけで再び来店するように。1年に1〜2回と来店頻度は少ないものの、とてもよい関係を続けている。

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「彼女がこなくなったら終わり」そう思える運命のお客さまに、人生初のモデハンで出会った

 

 

佐藤:RITZに入る前、新卒で大手サロンに入社したんです。理恵さんに初めて会ったのはアシスタント1年目の19歳のときですね。吉祥寺の店舗に配属されて、駅前で人生初のモデルハントをしていました。先輩からは「うまくない人は、いい素材で切らないと上達しない」とプレッシャーをかけられていたので、かわいくて、ボブにできるモデルさんを探していました。そのときに出会ったのが理恵さんです。ロリータファッションで、ツインテールにサクランボのヘアゴムをしていて、とにかく目立っていましたね。

 

理恵さん:そのころは吉祥寺に住んでいて、確か、仕事の帰りだったかな。

 

佐藤:え! 仕事の帰りだったんですか? どんな仕事をしていたんですか?

 

理恵さん:アパレルです。

 

佐藤:そうだったんですね。初めてのモデルハントであまりにも緊張していたので、何を話したか覚えていないんです(笑)。ドキドキしながら声をかけたのですが、見事に立ち止まってくれて、優しく話を聞いてくださいました。理恵さんは包み込まれるような母性愛がすごくて(笑)。お姉ちゃんと話しているみたいなんです。

 

理恵さん:緊張していたようには見えなかったな。最初から自信満々って感じに見えました。

 

 

佐藤:いえいえ、ものすごく緊張していましたよ。緊張を悟られまいと必死でした(笑)。

 

ちょうど90年代初頭で、ワンレンボディコンから髪を切り出す寸前のタイミングでした。当時僕が働いていたサロンは、ショートに切り込むスタイルを推していたので、髪をバッサリ切れるモデルさんを探していたんです。理恵さんがあっさり「切ってもいいよ!」と言ってくれたので、本当に助かりました。

 

理恵さん:私、あまり髪に対してこだわりがないんです。すぐに「はーい」って言った気がする。

 

佐藤:最初にサロンに呼んでカットしたときは、ボブにさせてもらいましたよね。「ロリータファッションでボブにしたらかわいいから」と言って。そのときの髪型は、前髪ありのやや前上がりボブ。本当は前上がりにするつもりはなかったんですけど、思ったより理恵さんの襟足が長くて、僕の技術がないから、自然と前上がりになっちゃったという…。でもそれがすごく似合っていました。

そしたら、その髪型を気に入ってくれて、それからずっとボブ。変えようって言っても、なかなか変えさせてくれなくて、去年はじめて10㎝くらいしか切らず長いままのヘアにしたんです。来店頻度も1年に1〜2回くらいで、「理恵さん、どうしてるかな〜」って思ったくらいにいらっしゃって、去年までは伸ばしっぱなしのところをボブにカットするっていうことの繰り返し。

 

 

理恵さん:でも、ボブと言っても、いつも同じじゃないじゃない? 

 

佐藤:そう、そこが難しいんですよ。いつも前回を超えるようにとか、どうしたら、来店周期を短くできるかなとか。いろいろ考えてカットしているんです。だって、理恵さんがきてくれなくなったら終わりなんで。

 

理恵さん:そんなに大げさなことじゃないでしょ。

 

佐藤:最初にお声がけして、それからずっと通ってくださるってなかなかないことなんですよ。そのお客さまを失ったら…。と思うと、すごく緊張感ありますよ。

 

理恵さん:そうなのかな。いつも気になるころ合いがわからなくて、行かないだけなんだけどね。それに、髪が伸びきったところからボブにすると、いつも新鮮な気持ちになれるから。「ヘアスタイルが変わった!」って思いながら、切ってもらうのがいいのよね。

 

佐藤:もう少しマメに来店していただけるとうれしいんですけどね(笑)。

 

理恵さん:白髪も出てきたので、これからはカラーをするようになるから、もう少し、来店頻度が上がるかな。

 

 

 

>お客さまから見た佐藤典和さんはどんな人?

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