ガンを克服し、25歳で上京。新天地・渋谷でトッププレイヤーとして活躍!  ーL.O.G SHIBUYA   藤野 慎太郎さん 後編ー

ガンで考えが変わった。守りの人生から、攻めの人生へ!

 

 

L.O.G SHIBUYAに入社し、スタイリストとしてスタートしました。東京でのお客さまは一人もいなかったので、始めの半年間は人脈づくりに注力していました。ガンはほぼ完治していたので、そのときは仕事に夢中になっていました。毎日、22時頃にサロンの営業が終わった後は、人の集まる場所へ行って客ハンするのです。そのため毎日の帰りが遅くなり、ついつい家族とのコミュニケーションは後回しになってしまっていました。

 

ガンになるまでの僕は、守りの人生を送っていたと思います。家族のために働こうという気持ちが強かったし、安定した暮らしを求めていました。でも一度、生死の境を経験してしまうと、自分は自分の人生を生きたい! 自分の好きにやりたい! という、今までになかった感情が芽生えてきたんです。

 

憧れだった渋谷で、美容師人生を全うしたい。

もっともっと美容師としての可能性を試してみたい。

 

その気持ちに正直に向き合った結果、奥さんとは離婚することになりました。家族としては別れてしまいましたが、彼女は今でもよき理解者となって僕の仕事を応援してくれています。

 

インスタグラムで注目を浴び、メンズ雑誌にも登場!

 

 

 

東京で働き始めてからは、インスタグラムでフォロワーを増やす努力をしたり、サロン営業後は人脈づくりに費やしました。ラインには2000人の友達を登録していますが、そのほとんどは東京で知り合った人なんです。

 

ありがたいことにメンズ雑誌のヘアページも担当させてもらったり、モデルさんとの繋がりがきっかけでさらにお客さまが増えています。今、こうしてメディアに露出する機会にも恵まれているのは、全てを犠牲にしてまでも美容師の仕事に集中しようと、頑張ってきたからだと思います。また人気YouTuberでもある、ぷろたんの動画に登場させてもらったことも大きな反響がありました。

 

家族には迷惑をかけてしまいましたが、東京にきたことは間違っていなかったと思っています。たった一度の人生だから、自分がやりたい道を精一杯進んだほうがいいと思うんです。ガンを経験したことで、東京での新しい一歩を踏み出すことができました。

 

ときどき、若いスタッフから相談を受けることもあります。そんな彼らには、「明日死ぬことだってあるかもしれないんだから、精一杯生きろ!」と背中を押しています。夢を実現したいという思いがあれば、何度でも人生をやり直せるんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プロフィール
L.O.G SHIBUYA 
店長 藤野 慎太郎(ふじの しんたろう)

栃木県出身。足利デザイン・ビューティ専門学校卒業。栃木県内のサロンに勤務し、売れっ子美容師として活躍していた24歳のとき、精巣ガンを発症。半年間に入院生活を経て、再び美容師に復帰するも、がんが再発。二度目の手術を終えた後、東京で働く夢を叶えるため、家族と共に上京。27歳でL.O.G SHIBUYAに入社。有名モデルをはじめ、メンズ顧客の間でも人気を集める。また男性誌のヘアページも精力的に担当するほか、自身のインスタグラムでもトレンドヘアを発信中。2018年からはL.O.G SHIBUYAの店長に就任。

Instagram:@logshinta

https://www.u-realm.com/shibuya

 

(撮影:小原 聡太)

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