“Wライセンス”を武器に、日本橋で理美容を提供する高松秀和。理容サロンと美容サロンを経験し、地方出店の立ち上げ、独立出店を経験。実家のサロンを引き継いで新たなフェーズへ
北陸の注目サロンで2年、泥くさい個人集客を経験
――デビューして1年半後に退社し、金沢(石川)のサロンに入られましたね。次のステップということでしょうか。
理容室を経営している父から言われたんですよ。「北陸で知人がサロンを出店するから、手伝ってこい」と(笑)。僕は将来的に実家のサロンを継ぐ予定だったので、個人店の立ち上げには興味を持っていました。大型店のシステムや技術は3年でだいたい学べましたし、次は個人店のノウハウを学ぼうということで、金沢に行くことにしました。
現地にオープン1ヵ月前に入り、立ち上げに関わるスタッフ全員で、まずは集客することから始めました。住宅街でチラシのポスティングをしたり、繁華街でチラシを配りながらその場でカウンセリングをして、その場で来店予約を取りました。後日、ポスティングした家も一軒一軒まわって、事前予約を取りましたね。

――家を直接訪ねて、来店予約まで取るんですか?
はい(笑)。当時は集客サイトがない時代でしたから、泥臭くやっていました。まだサロンも出来上がっていないのに、初対面の方の予約まで取り付けるのですから。それでもスタッフ全員が志が高くて、みんなで予約人数を競い合っていたんです。オープンの日にオーナーを安心させたいという思いで、みんなで頑張りましたね。その結果、僕はオープン月に66名の予約を取ることができて。ギリギリまで1位だったんですけど、最終的には地元在住のスタッフが地元ならではの人脈をフルに発揮して、2位に終わりました(笑)。

――それでも知らない街で、66名とはすごいですね。金沢には、1年いたんですよね?
はい。そのあと隣の富山でも出店するということで、富山に移り、その店舗の立ち上げも経験しました。同じようにチラシ配りをして、事前予約を取って。大型店ではサロンの知名度のおかげで集客に困ることはなかったのですが、個人店の新規出店ではスタッフが主体的に動くことが必要になります。そこも1年いたんですが、店全体の目標を掲げて、そこに向けてスタッフ全員で頑張っていくという流れを学べたのは貴重な経験でしたね。
