“Wライセンス”を武器に、日本橋で理美容を提供する高松秀和。理容サロンと美容サロンを経験し、地方出店の立ち上げ、独立出店を経験。実家のサロンを引き継いで新たなフェーズへ
千葉でサロンオーナーを10年経験後、実家に
――北陸で2年間、個人集客を経験して東京に戻り、ご自身のサロンを千葉の市川に出店されます。なぜ千葉に?
都内も含めていくつか候補地があったんですが、理想のサロンイメージが頭にあったので、それが実現できる物件を探していて、市川になりました。近所に大きなマンションがいくつかある新興住宅街で、チラシ配りもしやすいですし、ファミリー層が多いのがいいなと思ったんです。最初は僕1人でスタートしたんですが、チラシに求人を載せたらオープン3日で1人決まって。手荒れがひどくて美容師をあきらめていた方だったんですが、チラシに「肌に優しいシャンプーや水にこだわっています」と書いていたので、それが響いたみたいです。そこから少しずつ増えて、5人で営業していました。
時代の流れで撮影にも注力しましたし、楽しく働いていたんですけど、10年経った頃に父が大病をしたんですね。スタッフに店を託すことも叶わなかったので、そこで閉店して、実家に戻るという流れになりました。

――そのタイミングで実家に戻って、3代目として理容店を引き継いだんですね。
理容室から、美容もできるサロンへと内装をリニューアルしました。セット面は理容が2面、奥側が女性ブースで美容を3面設置しています。最初は両親とスタッフと営業していたんですが、コロナ禍を境に、母と二人になりました。と言っても、母はもう高齢なのでハサミは持たず、フェイシャルとネイルをしています。もともと美容学校の先生をしていたんです。

初月は市川からお客さまが150人来てくださって、嬉しかったですね。既存客を担当しながら、父や母のお客さまも少しずつ引き継いできたので、年齢層は幅広いですよ。上は80代までいます。ありがたいことに予約枠はすぐに埋まるので、集客サイトも使っていなくて。1日だいたい10〜12名を担当していて、週に2日間、空き枠があるときだけ新規を取っています。
