全力美容師が出産!ママ美容師が輝くために必要なこと NORA Journey 阿形 聡美さん

後輩たちが結婚・出産後も輝ける環境をつくりたい!

 

 

編集部:会社が阿形さんのために動いてくれるのが素敵ですね。

 

阿形:以前、QJナビDAILYで取材してもらったとき、「自分が将来結婚して、子どもが生まれても活躍し続けられる環境をつくりたい」という目標を話したのですが、会社と一緒に環境づくりをしているところです。まだまだ会社も私も手探りなので、「一旦こういうルールでやってみましょう」「産休対応でこういう体制にしましょう」と話し合いながら進めて、不都合があればその都度修正していく感じですね。

 

今後いろいろな立場のスタッフが出産する可能性も出てきます。本人にやりたい希望があれば、その人が頑張れる環境をつくってあげたいです。

 

 

編集部:後輩の皆さんにはとても心強いコメントですね。ところで、産休中に大変だったことはありましたか?

 

阿形:15年間ずっと美容師として突っ走ってきたので、休みに入ってからのギャップが大きすぎて…。出産の準備で忙しいときはまだ良かったんですが、準備が整っていつ生まれてもおかしくない状態になってからが暇すぎて辛かったです。

 

医師からは適度な散歩などを進められていたんですが、お腹が重すぎるし、8月だから外も暑いんですよね。とはいえ、生き急いできたタイプなので、ダラダラ過ごした経験もなく、「今、私は何も生産していない、社会不適合者みたい」と思っちゃったんですよね。

 

産後うつの苦しさを地球上の全男性に知ってほしい

 

 

阿形:無事出産が終わってからは、産後うつ状態になりました。ずっと赤ちゃんに付きっきりで、夜も数時間おきにお世話するので、睡眠不足になります。

 

休み中もSNSの投稿を続けていたのですが、スマホを触ろうものなら、赤ちゃんはギャン泣きしちゃうんですよね。その度に下書きのままスマホをおいて、赤ちゃんをあやして…ってやっていたからどんどん下書きばっかりが溜まっていました(笑)。

 

とにかく初めてのことが多すぎて、育児本も死ぬほど読みましたし、夫にモヤモヤをぶつけたりしていましたね。夫が理解ある人だったのでよかったですが、理詰めでダメ出しするようなタイプだったら破綻していたかもしれません。

 

あとこれは、声を大にして伝えたいのですが、男性美容師さんは奥さんの大変さを理解したほうがいいです。奥さんは家で子どもの世話をして遊んでいるんじゃないです。心を消耗しながら戦っているんです。土日に男性美容師さんが営業に出られるのは、ワンオペで戦っている奥さんのおかげです。だから、もっと奥さんに感謝すべきだと思うんですよね。

 

 

ちなみに、私が産後うつでメンタルがやられているときに、Instagramで挑発的なDMが送られてきたこともありましたし、仕事の連絡が来ることもありました。

 

DMはまあイラッとしつつもやり過ごすとして、仕事に関してはやっぱりいつも通り対応できないこともありました…。もともと私は、24時間仕事をしているようなキャラなんですが、産後の育児中って普段と全然メンタルが違ってしまうんですよね。

 

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