1回のお会計が55万! 上海で躍動した1000万プレイヤー「下田鉄也」の挑戦とTHE CHAINON AOYAMAで新たに描く野望

 

都内有名店での活動を経て、中国・上海で4年間美容師として活躍した下田鉄也さん。そもそもなぜ下田さんは中国に行くことを決め、上海でどのように活躍してきたのでしょうか。

 

現在は帰国し、THE CHAINON AOYAMA(ザシェノンアオヤマ)を拠点に、ワンホンヘアやケラチントリートメントの伝道師として活躍する下田さんを直撃。中国の美容シーンを制した日本人美容師が、中国での活躍と日本へと転換を図った理由、最新の注目美容事情を語ってくれました。

 


 

自分が中国でどこまで通用するのか見てみたかった

 

 

編集部:そもそも中国に行くことになったきっかけはなんだったのですか?

 

下田:前職のサロンの先輩からの紹介でした。中国でヘアサロンを立ち上げるために、日本人の美容師が一人欲しいというので、声がかかったんです。

 

もともと中国でチャレンジしたい気持ちもありましたし、中国向けセミナーをInstagram経由で依頼されたことなどもあって、関わりもあったんですね。

 

セミナーに参加する人たちの積極性もすごく好印象でしたし、僕のつくるスタイルの評判もいいので、どこまで通用するのか試してみたいと思っていました。

 

 

ちなみに、中国の美容室では、日本人の美容師がいることが一つのブランディングになるんです。

 

編集部:日本人美容師の技術やセンスは、中国人にはどう受け止められているんでしょう?

 

下田:フランス人のフランス料理が信頼されるように、日本発のヘアスタイルは、日本人のほうが信頼できますよね。そう言う意味では日本人にお願いしたいというお客さまは多くいらっしゃいます。

 

ただ、日本の美容が優れているという認識は、30代以上の中国人にはあるかもしれないですが、今はそうでもありません。日本のプロダクトや美容が好き、という人はたくさんいますけれどね。

 

ていねいに説明してもクレームから逃れられない!

 

 

編集部:現地では苦労も多かったそうですね?

 

下田:めっちゃ大変でしたよ(笑)。日本人は僕一人だったんですけれど、一応レセプションの方が通訳もしてくれていました。

 

デザインや感性って日本語でも表現が難しいじゃないですか。中国語の場合は、さらに難しくなるのでカウンセリングが上手くいかないことも多かったです。

 

リッツ・カールトンに入っている美容室だったので、裕福なお客さまが多かったのですが、要求もめちゃくちゃ高い。なのに、お家でのケアが苦手な方も多い。しっかりスタイリングした写真を持ってきて、何もしなくてもこれになるようにしてくれとか。

 

「家で同じにならないんだけど!」というクレームをいただいたこともありました。お店でやり方をしっかり伝えているんですけれどね。

 

最初のほうは通訳さんに頼りきりでしたけれど、自分以外は全員中国語を話しているので、日常生活の中で言葉を覚えたりして、普通にカウンセリングができるレベルにはなりました。

 

中国も口コミが一番強い!

 

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