限界オタク美容師えりやさんが語る、オタク美容師とお客さまが集う「TOKYO OTAKU HAIR」とは?

 

渋谷と代官山の間の閑静なエリアにある「トーキョー オタクヘア」。店内のテレビからはアニメが流れ、いたるところにフィギュアやポスターがディスプレイされた、オタクによるオタクのための美容室です。オタクのお客さまとオタクの美容師さんを繋ぐオタク空間全開のこの場所で、一体どんな美容師さんがどんなお客さまを迎え、どんな施術をしているのでしょうか?

サロンのコンセプトや、オープンの経緯、お客さまの反応など、自身を「限界オタク美容師」と名乗る店長のえりやさんに、その美容人生とともに伺いました。

 


 

オールパーパス、バーバースタイル、増毛……を経て「オタクカラー」のブランディングに!

 

 

出身は横浜で、美容師になったのも横浜が最初でした。美容専門学校を卒業して、地元の美容室に就職。その後、表参道のサロンに転職し、3年間。その最後の1年で、今の「トーキョー オタクヘア」という今につながるブランディングをスタートしました。今のブランディングにたどり着くまでは、ぜんぜん違う技術をたくさん経ているんです。美容師になったばかりの頃はマダムやシルバーカラーのお客さまが9割だったんですよ。オールパーパスとかすごく得意で。そのあとはヘナカラーやメンズのバーバースタイルや増毛までやったりしていました。

 

 

アニメやマンガはもともと好きだったんです。それを仕事に絡めていこうと思ったきっかけは、三軒茶屋の小さなお店で働いていた頃です。当時、アシスタントのスタッフにオタクカルチャー好きな子がいまして。彼女とどんな働き方がしたいか? どんなサロンなら辞めずに働き続けられるかという話をよくしていて。その中で、「好きなものに囲まれて働けたら楽しいし、その話ができるお客さまが来てくれたらもっと楽しい」という話が出たんです。それで、“オタク寄り”の要素をサロンに取り入れ始めました。

 

 

ガラス棚を自分で買ってきてフィギュアを飾ったり、プロジェクターでアニメを流したり。何か特別な企画を用意したわけではなく、自分の「これが好き」が自然と空間ににじみ出ていった感じです。気がつけば、サロンはすっかりアニメにあふれたお店になっていました(笑)。

アニメ推しのブランディングにするとカラーをするお客さまが多いので材料費はかかるのですが、売上を順調に伸ばすことができていたので、会社からブランディングについて苦言を呈されることはありませんでした。

現在の場所に移転してきたのは一昨年の8月です。

 

>ヘアスタイルだけじゃない、人間としてのマッチングを

 

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