二十歳の頃、どう過ごしてた? Cocoon/SAKURAさんの二十歳の頃。

─当時、特に力を入れていたことはありましたか?

 

正直に答えると、「特にない」です(笑)。朝も夜も、休日も練習したけど、それは自分が早く合格したいからやっていただけで、頑張ったとは思ってないんですよ。とにかくチェックに受かりたいから練習して、やるべきことを淡々とやる。同期もみんなやる気のある人たちだったから、誰かが練習しているのを見れば他の子も始めて、みんなでやる時間もすごく楽しかったし、早朝に一人で練習する時間も好きでした。

 

当時のモデルノートや、ご両親からの手紙

 

ピンクの手帳はアシスタント時代のもの。休日は1日モデルハントをして、なるべく予定を埋めるようにしていました。今になって見返すと「ちゃんとやってたんだな」と実感するというか、やっぱり思い入れがありますね。

 

─意欲的なアシスタント時代を過ごされていたんだなと感じました。

 

いやいや。それこそ、1年~2年目くらいまでは順風満帆でしたけど、その後、3年目のときに私は一度美容師を辞めているんですよ。でもそれはお店が悪かったわけではなく、働いているうちに自分の悪いところが見えてきたから。その結果、だんだん居心地が悪くなってしまって、逃げてしまいました。自分に向き合うことを避けて、環境を変えればなにかが変わるんじゃないかと期待したんだと思います。

 

 

前社を退職した後に、Cocoonのオープニングの面接を受けたのですが、そのときにVAN(Cocoonオーナー)から「前社の良かったところ、悪かったところを言って」と言われたんですよ。いざ考えてみたら、良いところは出てくるけど、悪いところは出てこなかった。そこでようやく、結局は全て自分のせいだったと気づいたんです。その時は、素直に「自分のせいだった」とは言えなかったと思うけど、「なんで辞めちゃったんだろう」という気持ちになったのは覚えています。正直に「私、悪いところは覚えていないです」と答えましたし、あの瞬間に、改めてスタートラインを切れたのかもしれません。でも、「自分の決めた道に後悔しない」と決めているので、絶対にこれでよかったんだ!と思えるように頑張ろう、とすごく思ったんですよね。

 

二十歳のみんなへ

 

 

私が一番大切だと思うのは、「叶えたい将来の姿」を強く持っていること。私も本来はそれを持っているタイプだったけど、毎日の忙しさや、色々なことで忘れてしまった瞬間がありました。でも、その結果夢を取り戻すタイミングに恵まれたので、それも含めて自分の引いたクジで、縁だったと思います。

それでも、中には忘れたまま過ごしていってしまう人もたくさんいると思うんです。自分も経験したからこそ言えますが、自分がどうなりたいのか、どんな道を歩んできて今があるのか、絶対に忘れてはダメですよ。

 

誰かに声をかけて励ましてもらうのは、ただのまやかし。へこむ度に「頑張ろう」と背中を押してもらうなんて無理で、いつか「もう自分で立ち上がりなよ」と手を離される日が来るはずです。

私は、そういう時に自分を奮い立たせてくれるのが、思い描いた未来の自分なのだと思います。自分の芯を持たないといつか立ち上がれなくなるし、周りに流されてしまう。自分の夢や、どんな人になりたかったかという目標は、ずっと変わらずに持ち続けて欲しいです。いつだって、軸は自分ですよ。

(文/リクエストQJ編集部 撮影/菊池麻美)

 

アプリでは、アシスタント時代に食べていたご飯《アシスタント飯》や金欠時代のエピソードも読めちゃう◎

>>アプリ版はこちらからチェック!

 

   ライフマガジンの記事をもっと見る >>

   リクエストQJ Instagram

   リクエストQJ YouTube

  旬の美容師求人はこちら

    1 2

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング