世界一の日系トレンドサロンを目指して。急成長を遂げる組織の次の一手 ―10年サロン「ASSORT」のブランディングストーリー後編

未来 経営拡大期

まだスタートラインに立ったばかり。これからが本当の勝負

 

 

振り返って思うのは、まだ会社としてスタートラインに立ったばかりということ。社員の幸せや、会社のミッションを達成するという点では、これからが本当の勝負だと感じます。

 

この先の展望としては、ハイブリッドサロンを目指すこと。メイドインジャパンの企業ならではの、日本のおもてなしの心や丁寧な技術、サービス精神を大切にしながら、アメリカの個性的で実力主義なところや、休暇をしっかり取るところも取り入れたいんです。

 

労働環境の改善や、多様なキャリアパスを描けることも目標です。美容師が年齢を重ねたときに、ずっとスタイリストとして現場に立ちたい人は立ち続けられて、マネジメントにまわりたい人はそうすることができる。フランチャイズや社内独立、業務委託もできるなど、人によってさまざまなキャリアを叶えられる場所を作りたいです。

 

しかし、言うのは簡単でも、実際にやるのはとても大変なこと。それでも少しずつ理想に近づけていくためには、利益と規模が必要です。だから今はフランチャイズ事業にも力を入れて、収益を上げられるようにしています。

 

これまでずっと『ASSORT』は「International Hair Salon」という言葉を掲げていました。それはこれからも変わりませんが、実際には世界に出れば『ASSORT』は日系サロンとして見られます。それは「Sassoon」がロンドンのサロンとして見られることと同じです。それはそれとして受け止めて、僕は『ASSORT』を「世界一の日系トレンドサロン」にしたい。それは海外での店舗数が世界一なのか、求人が多いから労働環境において世界一なのかはまだわかりませんが、これは達成したい夢ですね。

 

 

プロフィール
ASSORT
代表取締役/小林Ken
アメリカテキサス州ダラス出身。2011年青山に「ASSORT TOKYO」をオープン。その後も国内外問わず出店を続け、 2017年は初のヨーロッパ進出でオランダ・アムステルダムに「ASSORT AMSTERDAM」をオープン。現在は、国内以外に、ニューヨーク、香港、アムステルダム、シドニーに店舗を展開する。

 

(取材・文/小沼理 撮影/河合信幸)

 

 

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