美容師の離職率は高い? ならば辞めたいと言い出したスタッフへの対処法は?

 

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「辞めたい」と思わせないための関係づくり

 

「辞めたい」と思う一歩手前の段階で後輩の気持ちを引き止めるために見逃してはいけないサインや、自然とモチベーションを取り戻させる方法は? サインはたくさんありますが、やはり朝一番の朝礼や、終業時に集まった際の言動や表情などが分かりやすいポイントかもしれません。日々の仕事の最中ではお客さまがいるので、そのスタッフが真面目であればあるほど、不満は言動や表情には現れないもの。朝や夜の営業外の時間に、しっかりと表情を観察することが大切です。

 

また、落ちかけているモチベーションを取り戻させるためには、「横のつながりを強化する」体制づくりが重要。同期や先輩などに、些細なことでも簡単に相談のできるチームであれば、自然とスタッフ同士で解決できる問題もあるかもしれません。ですので、仕事以外の時間を少しでもつくり、横のつながりを強化できるような場を設けてあげたり、何かしらの交流イベントの企画をしていくことは意外と重要なことです。

 

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日々の小さなコミュニケーションが一番の対処法

 

では、「辞めたい」と言い出してしまった場合、具体的にどのような対応が効果的なのでしょうか? まず、辞めたいと言い出した時点で、原因は必ずあります。しっかり2人で話をする時間を設けて、その原因が自分で解決できる問題なのか、それともスタッフ自身の問題なのかをしっかり把握する必要があります。解決可能な問題の場合は、それを解決した状態がどのようなものなのか、認識のずれを無くすために、当事者にしっかり話をしておきましょう。スタッフ自身の事情の場合は、何かお店や自分がサポートしてあげることがあるかどうかを丁寧に確認しましょう。

 

常日頃からの細かい気配りの積み重ねが「辞めたい」という思いの発生を防ぎます。また、もし「辞めたい」と言い出してしまった場合も、とにかく話すことが大事。スタッフとマネジメント層といっても、そもそもは「人と人」です。せっかく同じ場所で働いているのだから、心の通ったコミュニケーションをしたいものですね。そして、このような円滑なコミュニケーションができているサロンでこそ、お客さまも心地よい時間を過ごすことができるのではないでしょうか?

 

(取材・文/QJナビ編集部)

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