あの名店のスタイリストデビューの基準を探れ! Vol.7 デビューをしても教育カリキュラムは終わらない。FLEAR流スタイリストの育て方|松谷良輝インタビュー

デビューしたから練習しなくていいですよ、という業界の風潮はダメ

 

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カット講習をする様子

 

-デビューしたばかりの3年目のスタイリストと、教育カリキュラムを全て終えた7年目のスタイリスト。両者にどんな違いがありますか?

 

まず7年目はお客さまの再来率が高い。デビューしたての子なんて10%もいけば御の字ですよ。あと7年目はお客さまに提案ができる。つまり個々のお客さまに似合わせのカットを施術でき、それを喜んでもらえる。

 

-再来率が高く、かつ提案ができるのが“一人前の美容師”ということですか?

 

そうです。月の売り上げが200万円を超えればいい、とか数字で“一人前の美容師”とは言えないよね。でも、35年も美容師をやっている僕はまだ“一人前の美容師”ではないので、偉そうに言えないんですけどね(笑)。

 

-松谷さんはまだ半人前なんですね(笑)。7年でやっと“一人前の美容師”になるのは長いですね。

 

今の時代には7年くらいが必要。今って「うちのサロンは3年でデビューできます」「いや、うちは1年です」って自慢しているお店が多い。それ自慢じゃないよって僕は思う。短期間でデビューした美容師が一人前なわけない。よく美容師の売り上げが上がらない時代って言うじゃないですか? それは間違い。“美容師の売り上げが上がらない”じゃなくて、“売り上げを上げられる教育”ができていないだけ。

 

-デビューした後も練習ができる環境を整えないといけない、ということですか?

 

そうそう。「3年で教育カリキュラムは完了しました。デビューしたから練習しなくていいですよ」っていう風潮があるのが今の美容業界の悪いところ。未完成だから売り上げがたたない美容師になっちゃう。だからデビュー後もいろいろと練習をした方がいい。だからうちはデビューした後も教育カリキュラムがあるんですよ。さっきも言ったように、今は勉強しないといけないことが多すぎるしね。

 

-松谷さんはカット講習会で講師も務めていますが、若い美容師さんと接してみてどんな感想を抱きましたか?

 

いろんな人のカットを見ているけど、「この技術でプロとしてお金をもらっているの?」って驚くことがありますね。スタイルを習っただけで、技術の基礎をしっかり習得できていない人も多い。基礎がないから、新しいヘアスタイルや似合わせスタイルを作るとき、応用が効かないんですよ。

 

あとはそもそも「なんで技術を学びに講習を受けにくるの?」って思っちゃう。なぜかというと、お店で技術が学べないから。デビューしてゴールじゃないですよね。デビューしてやっと、リアルなお客さまを接客できて、リアルな仕事の悩みに直面する。でも「君はデビューして、もう練習終わっている」ってなっているから、抱えている問題を一人で解決しないといけなくなる。うちでデビューした後に4年のカリキュラムがあるのは、デビュー後に直面した問題を練習で解決させるためなんです。

 

 

>人間力を育てる

 

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