あの名店のスタイリストデビューの基準を探れ!  MINX歳嶋建国さんが明かす“1人前の美容師の条件”

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厳しい修行期間を終え、晴れて、憧れのスタイリストデビューへ。

といっても、デビューまでの期間やデビューの基準はサロンによってさまざまです。そこで今回、デビューまでのカリキュラムが充実していると評判のMINXの歳嶋建国さんに、スタイリストデビューの条件や一人前の美容師になるための条件などを伺います。

 


 

デビューするまでに200人ものモデルをカット

 

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-MINXはスタイリストデビューするまでの教育プログラムがしっかり組まれていることで評判ですが、その概要を教えていただけますか?

 

「入社して1年目の最初の3ヶ月間は、シャンプーのレッスンをします。このとき、掃除や片付けなどの細かな指導も一緒に行ないますね。そのあとの9ヶ月間はカラーリングとブローのレッスンを同時進行で行ないます。ブローはまずウィッグで、『レイヤーブロー』『ボブブロー』『パーマブロー』を練習し、そのあと実際のモデルさんのブローを30人」

 

-30人もブローをするんですか!?

 

「30人って多いような気がするのですが、実際のサロンワークでどんなクセの人がご来店されても対応できるようにするには、これくらいは必要かなと思います。全店のディレクターの前でチェックを受けて合格がもらえたら、次のステップになりますね。

 

2年目からは、パーマとカットです。パーマは、スパイラル、ピンカールなど全6種のワインディングを10ヶ月かけて習得します。カットは、4月〜9月まではカテゴリAとして、ウィッグでのグラボブ、前下がりボブ、マッシュルームなどの定番のスタイルを練習し、10月〜3月までは重軽ボブなど、今使えるベーシックをカテゴリBとして練習します。

カットは3年目も続き、カテゴリCとして、ダイヤグラムを描けるようにトレーニングします。ダイヤグラムというのは、建築でいう設計図みたいなものなのですが、感性だけではなく、理論的にカットできるようになるために必要なトレーニングで、教える立場になったときにとても役に立つんです。また、3年目からは先ほどのカットと並行して、メイクの練習もしていきます。

 

以上がだいたいの流れになりますね。合格するのが早い人もいれば、遅い人もいて、それぞれのカリキュラムで合格する時期は違うのですが、だいたい3年目の中盤頃からは、カットモデルで切り始めます」

 

-だいたい何人くらいの方をカットするんですか?

 

「僕のときは100人でしたけど、今は合格するまでに200人は必要です。それぞれの髪質やクセなどに対して、自信を持って対応できるようになるには、200人くらい必要かなと思っています。この200人カットが終わったら最終テストです。テストの際には、ディレクター全員の前で、1人のモデルさんをカットし、なぜこのスタイルを選んだのか、骨格に対してどうアプローチしたのかなどをプレゼンします。ここで合格して、初めてスタイリストデビューになるんです」

 

>デビューするために欠かせない5つの要素

 

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