【渋谷発︕バレイヤージュの旗を掲げ、美容の新世界へ】SUNNY号・上野剛寛、YouTubeとデザインカラーで新時代を切り拓く

 

YouTubeでステージが上がり、『SUNNY』が爆誕

 

 

――YouTubeでバレイヤージュやハイライトの技術を全出しすることに、抵抗感はなかったんでしょうか。

 

全くなかったですね。チャンネルで公開するまで、バレイヤージュの施術をしっかりできる美容師は日本に3人くらいしかいなかったと思います。なので、これは過信かもしれませんが、僕が無料でやり方を出したことで、技術が全国に広がったという側面もあるのかなと思っていて。YouTube発信を始めてからすぐに緊急事態宣言が発動され、そこからは動画編集をする時間もたっぷりありましたね。当時は、撮影から編集まで全て自分でやっていたので、制作に集中することができました。

 

 

 

――YouTubeで認知されたことで、活動の幅が広がったそうですね。

 

そうなんですよ。以前はたまに雑誌に掲載していただいたり、売上が高いだけのいち美容師でしたが、YouTubeがバズってからはそれまで無縁だったメーカーのイベントに呼んでいただけるようになって。ステージが上がるごとに見える景色が変わってきて、もっと上を見たいという気持ちで、以前からの夢だった独立を実行することにしました。35歳だったので、いち早く独立したいという気持ちもあって。前社の店名が漫画『ワンピース』の船の名前と同じなので、自分の店名は次に乗り換えた船の名前「サニー」にしました。前社には、今もすごく感謝しています。

 

 

 

――店名の由来には、そんな素敵なエピソードがあったんですね。今月でちょうど出店3年目ということですが、経営者になってみて思うことは?

 

いやぁ、経営は難しいです(笑)。でも、毎日充実してますね。スタッフも育ってきて、うちでスタイリストデビューしたスタッフもいます。カリキュラムは2年で設定していますが、一人ひとりのペースに合わせるという考え方で進めていて。ちなみにサロンのブランディング上、発信ではブリーチ系メニュー全開ですけど、基礎は大事だと思っているので、すべての美容技術をしっかり教えています。大事なお客さまのご主人やお母さんなどを紹介していただいたときに、ちゃんと対応できるほうが楽しいじゃないですか。なので、メンズも含め、オールマイティに対応できる技術を習得した上で、特化していけばいいのかなと思っています。

 

 

 

――今後、何か目指していることなどありますか?

 

僕は今年39歳ですが、全盛期はまだきてないと思ってるんですよ。長い導火線についた火がまだジリジリしている状態です(笑)。なので、大きな花火を咲かせたいと思っていて、さらに突き進んでいきたいですね。そして自分の夢に加え、働いてくれているスタッフが夢を実現できる店づくりにも注力していくつもりです。スタッフが「やってみたいな」と思っていることを、しっかり叶えられる場所にしていきます。

 

 

プロフィール
上野 剛寛(タッタ)/『SUNNY』代表
1986年、三重県生まれ。国際文化理容美容専門学校渋谷校を卒業後、都内有名店で6年間の下積みを経験。その後、都内1店舗を経て2022年夏、渋谷に『SUNNY』を出店。圧倒的なハイライト技術で、一人ひとりに合わせたオーダーメイドハイライトを提供。多くの著名人を顧客にもち、セミナー講師としても活躍。2020年に開設したYouTubeチャンネル『タッタCHANNEL』では、バレイヤージュとハイライト技術のすべてを無料公開し、注目される。
Instagram:@takahiro_ueno1207

 

 

 

(文/織田みゆき  撮影/宮崎洋)

 

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