LONESSの「ショート代表」誕生秘話 次々と撮影依頼が集まるワケは?   -LONESS 原倫子さん U29次世代美容師-


次世代美容師として注目される「U29美容師」のサクセスストーリーから、成長のヒントを「美容師のタマゴ」へお届けする企画「U29次世代美容師」。第27回目は、LONESSの「ショート代表」としてヘアカタや一般紙の撮影で活躍している原倫子(ハラリンコ)さん。原さんのところに依頼が舞い込むのには、ショートヘアをつくる腕前以外にも理由があります。撮影の仕事をしたいアシスタントさん必見のインタビューです。

 



高校時代はバスケットボール強豪校の敏腕マネージャー

 

 

小学生のころから剣道とバスケットボールをしていました。剣道は初段、バスケットボールは東京都でベスト8までいきましたが、バスケットボールの選手としてコートに立っていたのは中学生までです。

高校は全国からスポーツ推薦の子たちが集まる強豪校で、私が正選手になるのは難しい環境でした。バスケットボールをやめようかと思いましたが、マネージャーとして続けることを決意。3年生からは部長を任されました。実質、私がチームのコーチ役で、トレーニングメニューを考えたりしていたんですよ。チームをまとめるために、協調性がないメンバーを「こっちこい!」と呼び出して、話し合ったこともありました。そのくらいチームを強くしたいという想いが強かったですね。

大会で知り合った東京都の代表校の先生が、チームを指導している私の様子を見て、「僕が大学に推薦するから、僕のもとでコーチにならないか」と誘ってくださったこともありました。バスケットボールを続けるつもりがなかったのでお誘いはお断りしたのですが、「チームでひとつの目標を追う」とか「みんなのサポートをする」ことは今もやりがいを感じています。

 

卒業決定者名簿に名前がない! ちゃらんぽらんな短大時代

 

 

コーチの誘いをお断りしたのは、小学生のころから美容師になりたいと思っていたからです。モーニング娘の辻ちゃんと加護ちゃんが大好きで、二人の髪型を母の髪で再現したりしていました(笑)。そのとき、母が「美容師っていう仕事があるんだけれど、倫子ちゃんに向いているんじゃない?」と言ってくれて。そのころから頭の中には、美容師という仕事がいつもありました。

福祉の仕事にも興味があったので、高校卒業後は山野美容芸術短期大学の美容保健学科へ進学。かなりちゃらんぽらんな学生生活で、必修科目は仕方なく受けるけれど、選択科目は休んだりしていました。

そのツケは卒業間際にやってきました。2年の冬に卒業決定者名簿が大きく張り出されるのですが、それを見た友人が「倫子、名前ないよ!」と教えてくれたんです。「これはまずいかも!」と思って先生に相談したところ、特別試験を受けさせてくれて、なんとか卒業できました。とても人に自慢できる学生生活ではありませんでしたが、コンテストだけは一生懸命頑張って、メイクのコンテストに出たり、ヘアショーで副委員長を務めたりしていましたね。

 

「みんなカルテを書いていたので…」人気店に内定した決め手の一言

 

 

卒業はひやひやものだったのですが、内定をもらったのは周りの子よりも早かったです。就職活動を始めたのは2年の3月ころ。とりあえず表参道を歩いて、よさそうな美容室を見つけたら写真を撮ったり、ホームページを調べたりして、情報を整理しました。そして、一番気に入った美容室から、順番に受けることにしたんです。たまたまいいタイミングで表参道の「NORA」が説明会をしていたので参加したころ、とんとん拍子で選考が進んでいき、内定が決まりました。

後日、採用の決め手を面接の担当者に聞いたのですが、「美容師目線」でサロンをよく観察していたことだったそうです。面接のとき「サロンにうかがったとき、私の隣もその隣の女の子もカルテを記入していたので、新規のお客さまが多いなって思いました。人気があるサロンだと感じましたし、私もその人気を支える一人になりたいです」と伝えたのがよかったようです。

 

>アシスタント時代はめちゃくちゃ練習してその分遊ぶ!

 

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