大学から美容師を目指そうとしているあなたへ
今だから言える「年齢は関係ない」
最初就職した時は確かに年齢のことは気になっていたし、当たり前ですが自分よりみんな若いから言いようのない焦りもありました。でも当時を振り返った今だから言えるかもしれませんが、スタイリストになるための3年くらいのブランクはあまり関係ないと思いますね。
アシスタント時代の技術の練習、その他接客スキルなど、スタイリストになるまでどれだけの知見や技術が蓄えられるか、スタイリストになった時にいかにその蓄えた知見がどれだけ発揮できるかが美容師にとって大事だと考えているので、年齢はあまり関係ないと思いますね。
例外として、10代20代向けのトレンドサロンで勤務したいなら、お客さまと年齢が近い方がお客さまのセンスに共感しやすいので、若い内にスタイリストデビューを目指した方がいいかもしれません。
大学へ行くか、美容学校に行くか悩んでいる人へ
もし学生さんで大学へ行くか、美容学校を行くか悩んでいる人がいるなら、大学へ行ってから美容学校へ行くことは遅くないと思います。大学の勉強は人間力を高めてくれるし、もし将来オーナーになりたいと思うなら、なおさら大学でじっくり美容師人生設計を立てることもオススメです。
ちなみに大学へ行って美容師になることをやめてしまうという選択もアリだと思います。仕事は美容師だけではないし、美容師以外にやりたいことが見つかったならそれはとてもいいこと。そういった考える猶予期間を若いうちに設けることは悪くないと思います。
もし大学行ってからも美容師をやりたいという気持ちが冷めなかった人は、その後美容師を長く続けられる人が多いと思います。ストレートで美容師になっていない分、本気度が高い気がします。
今後、大卒プレイヤーが増えていけば業界全体が面白くなると思います。
スタンダードに美容師になった人より、違う視点を持っていることが多いので、お客さまへの対応や技術はもちろん、経営の部分や美容師の働き方などで新しい目線で提案できることも多いはずです。
僕も美容師やるからにはオーナーになりたかったし、そのために大学に行ってよかったと本当に思っています。もし、大学へ行くか、美容学校に行くか悩んでいる人がいるなら、絶対に大学へ行くことをオススメします。
- プロフィール
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LONESS代表 本田治彦
日本大学 経済学部在学中に日本美容専門学校 夜間部に入学。表参道の有名店で活躍し、店長やディレクターなどの要職を経験。2016年3月に独立し、片山良平さんとLONESSを立ち上げる。
(取材・文・撮影/高橋 優璃)