月間最高指名売上1800万、VIEW TOKYO代表・菊地佑太が目指す真の繁栄のための”両軸教育”と社会貢献への想い
助け合いながら高め合える仲間との出会いがあり、独立へ

――前社では銀座店の代表として活躍し、独立したのが30代後半のこと。独立願望は、昔からあったんでしょうか。
ふと考えたこともありましたけど、経営もプレイヤーも一人では難しいと思っていたので、本腰は上げなかったですね。インスタが注目されるようになって、たまたま引き合うようにサロン以外の仲間ができて、その中の一人が独立を考えるようになって。そこから一気に共同代表としての話が盛り上がっていきました。一緒に助け合いながら高め合っていける関係性だと感じたので、独立に踏み切りました。
それぞれが有名店で活躍していたスタイリストだったので、いろんな技術が融合したサロンができたな、と思っていて。僕は前社の技術しか知らなかったので、インスタを通じて違う切り方や考え方で結果を出している美容師がいるというのを知ったときは、かなり衝撃でしたよね。でも、そこを柔軟に捉えて、いろんな考え方や切り方を受け入れて落とし込んでいくうちに、「可愛い」という結果を出せるなら、その方がよりよくなるんじゃないかなと思ったんです。なので、働くスタッフたちもここに参加して、技術にいろんな掛け算があったんじゃないかなと思います。

――スター美容師を続々と誕生させて、創業4年で18店舗を展開していましたが、今年3月に組織編成ということで、サロン名は『VIEW(ビュー)』になりました。その結果、取り組み方の違いはありますか?
VIEW=「景色」ということで、「進化し続けて、新しい景色をみんなで見にいこう」がコンセプトになっています。組織編成をして現在15店舗ですが、店舗展開が目的ではなく、今いるスタッフが幸せな美容師人生を送るために各店舗で環境や教育の質を高めているところです。今年は、新卒が50人強入ってくれました。うちは中途をほぼ取らず新卒を教育しているんですが、カリキュラムは地域別に変えているんですね。地域によって勝ち方が異なるので、それに配慮した構成になっています。

複数の役員がそれぞれの担当地域のサロンを見ているんですが、僕は東京の責任者として、スタッフのカット技術も見ています。ロング〜ショート、メンズを網羅できるカリキュラムで、どんなバランスにも柔軟に対応できる技術力を習得できるようにしていて。それぞれの領域のスターがたくさんいるので、そのスタッフが直接教えることもあって、トレンドも取り入れながら技術をアップデートできるようにしています。
