期間を決めてがんばれば何かみえてくる!—ZACC増渕聡美さんのチャレンジ精神—

 

サロンワークだけではなくファッション誌などの雑誌のヘアメイクでも活躍しているZACC(表参道)の増渕聡美さんは、これまで仕事上でさまざまな逆境を体験しました。何かにつまづいたときも「あきらめずに乗り越えたい!」とチャレンジしていくのが増渕流。そんな増渕さんの仕事への向き合い方をおうかがいしました。

 


 

アシスタント時代は「やめたい」と思うこともあった

ZACCに入社した理由は、たくさんのお客さまに携われる大型サロンで美容師としてとことん働きたかったからです。

 

アシスタントのころは、ほぼ毎朝撮影があり、営業中はサロンワークを、夜は打ち合わせや撮影モデルのアポイント取り、という毎日でした。忙しく働く中で、どうして自分は美容師になったのか、なぜこの環境を選んだのかを見失いがちに。そんなときにそれを環境や周りのせいにする自分がいやで、「やめたい」と思うこともありました。

 

どんな環境でも「自分はどうありたいか」を大切に

 

 

「やめたい」という気持ちになったとき、理由がはっきりしていれば次のステップに進むこともありだと思います。スパッと決めて動ける人をいいなと思うこともあります。でも私の場合には、環境を変えても、やるべきことも、改善しなくてはならないことも一緒だなと感じました。だから今の環境でがんばってみるという選択肢を選んだんです。

 

毎日緊張の連続で、ときには周りが見えなくなることもあったけれど、常に「自分はどうありたいか」を見失わないよう、目指す自分になるためにはどうしたらいいかを意識しながら仕事をしていました。

 

入社当初から、「あなたがいなくなったら困る!」と周りの人に思ってもらえるくらいの存在になりたいと思っていました。どんな仕事にもクリアすべき目標を見つけて、情熱をもって取り組んだほうが、毎日が充実します。

 

期間を決めてがんばると、何かが見えてくる

 

今までさまざまな逆境を経験しました。スタイリストになりたてのころは、お客さまが思うように増えず、ヘアメイクの依頼もくるけれど、2回目がないという時期がありました。このときは周りに「それでいいの? 増渕はそこで終わる人じゃないでしょう?」と言われてハッとさせられ、「よし! 一から仕事や自分について見直そう。それでダメだったら、あきらめよう」くらいの意気込みでがんばりました。

 

そのとき読んだビジネス本のなかの「期間をきめて、やろうと決めた仕事を、がんばれば、何かが見えてくる」という言葉が心に響き、やってみようと思いました。

 

期間を決め、仕事最優先で夏休みも取らず、休みの日も時間があれば先輩の撮影の見学に行ったり、仕事終わりも上司について他の美容室の方々の話を聞いて勉強したり…1日中家にいたのは1年に1回あるかどうか。とにかく1日1日を大切にし、適当に過ごしたという記憶がないですね。そうして期間を決めて過ごしてみると、自分の得意分野が磨かれ、周りからも評価してもらえるようになりました。いつの間にかお客さまが増えて安定し、雑誌の撮影本数も増えました。

 

「期間を決めてがんばれば何か見えてくる。私の場合はこの期間がんばった」と言うと「そんなに!?」と驚く人もいますが、長い人生のなかの、たったの一時期で、やってみればあっという間です。

 

>30代、自分自身を振り返り、新たな気持ちで仕事に向かう

 

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング