自分にしかできない表現を追求して〜C・crew 柴谷恵梨香さんのオリジナリティの生み出し方

 

独自のハイトーンカラーと外国人的なセンスを日本人に落とし込んだスタイルで、おしゃれ女子から注目を集めているC・crewの柴谷恵梨香さん。「Tシャツとデニムだけで決まるヘアスタイルを目指しています」と言う柴谷さんの生み出すスタイルは、一人ひとりの個性を大切にデザインされています。そのデザインは、どのような背景から生み出されるのでしょうか。これまでの経緯や発想のもとについてなど、お聞きしました。

 


 

おしゃれ女子が殺到する柴谷さんのサロンワークスタイル

 

 

教育プログラムのない環境で地道に学んだ日々

 

 

美容師になりたいと思ったのは、小学校2年生のとき。はじめて行った美容室で「こんなにかわいくなるんだ!」と感動し、「私がやりたいのは、これだ!」と思いました。

 

専門学校卒業後は、都内の美容室に就職しました。その美容室ではスタイリストデビューという形式がなく、入社2年目以降、先輩に認められてはじめてお客さまを担当させてもらえるシステムになっていました。

 

お客さまがつくようになったらスタイリストとして認められるのですが、自分のスタイルを確立するまでがとにかく大変でした。色々なスタイルを打ち出しましたが、先輩になかなか認めてもらえなくて。その頃は月に30人ぐらいモデルさんをやってスタイルを模索していました。でもついていた先輩がものすごく忙しい方だったのでモデルさんをカットするたびに見てもらうわけにはいきません。「今回は自信があるぞ!」というときにチェックしていただき、よく鍛えていただきました。

 

 

自分のスタイルを確立するまで5年かかった

 

自分のスタイルを確立するまでは、とにかくモデルさんのカットをこなして、地道に頑張りました。作品撮りもたくさんして、「自分の好きなものはコレ」というのが伝わるようにインスタグラムで発信していました。当時は1日3件くらいアップしていましたね。

 

入社5年目、25歳のときにはじめて雑誌『NYRON JAPAN』でスタイリスト指名をいただき、やっと自分のスタイルが確立できた、美容師としてスタートラインに立つことができたと感じました。

 

 

そこから自分の好きなもの、自分のカラーをより強く出していき、それを見てご来店いただくお客さまも増え、自信をもって仕事に取り組むことができるようになりました。

 

白いTシャツとデニムだけでかっこよく見えるスタイルづくり

 

 

撮影モデルは基本的に日本人の方にお願いしています。外国人のモデルさんだと、「外国人だからできるスタイルだ。外国人だから、かわいいんだ」と思われてしまうので。日本人に、「自分にも似合うかもしれない」と思ってもらえるスタイルを発信したいですね。

 

お客さまを担当するときに意識しているのは、白いTシャツとデニムだけでも映える、一人ひとりの個性にあった髪型、髪色です。お客さまそれぞれのライフスタイルを重視して、普段からアイロンをまく方なのか、スタイリングはするのかしないのかなど、カウンセリングをして、できるだけ手入れしやすいスタイルをご提案しています。

 

ハイトーンなのにツヤツヤが柴谷さんの真骨頂

私の打ち出しているスタイルの特徴に、ハイトーンがあります。目指すのは、艶やかなハイトーンスタイルです。ツヤツヤしてしっかりまとまる髪をつくるためには、ホームケアと、メンテナンス期間を守ることも大切なので、それはお客さまにもお伝えしています。

 

>>海外モデルのスタイルからインスピレーションを得て

 

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