やりたいことには、果敢にチャレンジ!〜自分の世界観を探求し続ける「jurk」mitsukiさんのスタイルづくり
個性的でありながら自然体で洗練されたスタイルづくりを目指して
私は、カラーやヘアアレンジを組み合わせた、ひとくせあるような個性的なスタイルが好きで、それを自分の持ち味として打ち出しています。
トレンドを取り入れた個性的なスタイルを目指しつつも、お客さまの「自分らしさ」を大切にしたいので、あまりやりすぎず、バランスのいいところを狙っています。そこが自分のスタイルの強みかなと思っています。
カラーでは、狙った色をどう出していくか、準備をすることも大切にしています。モデルさんの撮影や新しいスタイルを試みる前には、ウィッグや毛束を使って必ず色出しをして実験してから、本番に臨むようにしています。
お客さまと一緒に作品をつくりあげる気持ちで取り組んで
デザインの発想は、営業中に考えることが多いです。お客さまから、思いも寄らないデザインカラーをオーダーされることも多く、クリエイティビティを刺激されます。最近のオーダーで印象的だったのは、「根元はライムで、毛先がパープル」というもの。ロングスタイルの方だったのですが、髪をおろしてもパンチがきいた印象になるし、編み込みをしても、グラデーションがとてもきれいに仕上がりました。
美大生や音大生のお客さまも多く、とても発想豊かなオーダーをされます。その方の感性を生かしながらも、どう似合わせ、自然体に見せられるかを考えながらスタイルをつくりあげていきます。そんなときは、私も芸術家になった気分で、お客さまと一緒に作品をつくり上げていく気持ちで、楽しみながら施術させていただいています。
昔からアートが好きなので、芸術を志している方の感性は大切にしたいなと思っています。変わったオーダーでは、ヘアメイクの際に「木の枝をつけてほしい」というものがありました。枝をピンで留めるのが大変でしたが、お客さまの思いを叶えて差し上げたいと思い、がんばりました。できたときは達成感があって、うれしかったですね。
スタイルだけではなく自分自身の個性もまるごと発信していきたい
セミナー講師としてのオファーをいただいたのは、まだアシスタントのときでした。ブランディングとアレンジをテーマに、とのことでしたが、アレンジには学生時代から力を入れていたので、これまで積み上げてきたものを認めていただいたように感じ、とてもうれしかったです。
学生のときから、「美容師に支持される美容師になること」を目標としてきたので、セミナーや業界誌の撮影のご依頼をいただくことは、大きなモチベーションになっています。いつか業界誌の表紙を担当できたらいいなとも思っています。
業界の方々からお声がけいただく際に感じることは、つくりだすスタイルだけではなく、ファッションや趣味など、パーソナルな部分にも注目していただいているのかなということ。それは本当にありがたいことだと思っています。
私は多趣味なのですが、1日24時間では足りないほどです。ファッションやアート、アニメ、お琴、コンテストの準備など、やりたいことがたくさんあって、1日100時間は欲しいくらいです(笑)。今後もやりたいと思ったことは、どんどんやっていきたいですね。将来は海外進出も視野に入れながら、サロンワークとともに、ヘアメイクにも力を入れていきたいと思っています。
デザインや世界観へのこだわりが強く、自分のテイストと合わないサロンでアシスタントをしていたときは、ときめきを感じられないこともありました。そんな時も自分のつくりたい世界観をインスタグラムで発信することで、モチベーションをアップしていました。
人と同じことをしているだけでは埋もれてしまうので、どんな場所にいたとしても、自分の世界観を追求し、自分なりの武器を身につけられるといいと思います。
そのためには、興味のあることにどんどんチャレンジしていくこと。動き出さないと、何が自分の強みなのかもわかりません。とにかくなんでもチャレンジすることが、大切だと思っています。
- プロフィール
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Jurk(ユルク)/スタイリスト
mitsuki(ミツキ)さん
東京都出身。日本美容専門学校卒業後、都内大手美容室に就職。2019年より「jurk」(名古屋)に転職。2021年より「jurk」東京店勤務。カラーやアレンジによってつくり出される独特の世界観が注目を集め、アシスタント時代からセミナー(ブランディング、アレンジ)の講師としても活躍。サロンワークのみならず、雑誌の撮影、コンテストに向けても精力的に活動中。
(文/揚石圭子 撮影/泉山美代子)
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