【申請締め切り間近！！】「補助金なにそれおいしいの？」という美容師さんに伝えたい 「最大250万円」小規模美容室・個人事業主が使える補助金の話
小規模事業者持続化補助金の申請はどうやるの？
ここからは、小規模事業者持続化補助金を使いたい！と思った方に向けて、大まかな申請手順をご案内します。
①jGrantsに登録する
https://www.jgrants-portal.go.jp/
jGrantsは、デジタル庁が運営する補助金の電子申請システムです。24時間365日、手続きができます。小規模事業者持続化補助金はここから申請します。
②申請書類をつくる
基本的に入力フォームの指示にしたがって記入すれば難しくありませんが、申請書の「様式2-1」の「経営計画」と「補助事業計画」の書き方に苦労するかもしれません。
経営計画とは、文字通り美容室や個人事業の事業内容を説明する資料です。補助事業計画は補助金を活用してやりたいことを説明する資料です。補助事業とは、補助金を使う事業のことだと考えてください。
書き方のコツはこちらをご覧ください。
小規模事業者持続化補助金「経営計画・補助事業計画」の書き方
https://mirasapo-plus.go.jp/hint/6666/
また美容室ではありませんが、理容室の記載例がありますので紹介します。
http://toyota.or.jp/wp-content/uploads/2019/02/c18561f24099ac154b84679ba97da5e5.pdf
出典：豊田商工会議所
書類は事業者がつくりますが、税理士、社労士、中小企業診断士などの専門家に支援してもらうことも可能です。ただし、手付金や報酬などの費用が発生します。
商工会議所に相談する場合は無料です。まずは最寄りの商工会議所に相談することをお勧めします。会員ではなくても相談可能です。
③商工会議所に事業支援計画書を発行してもらう
申請には、商工会議所・商工会が発行する事業支援計画書（様式4）が必要となります。申請書類を持参し、職員の方に確認していただいたのち、事業支援計画書（様式4）が発行されるという流れです。
④期限までに申請
直近の締切日は9月7日（木曜日）です。8月31日（木）までに商工会議所に行って事業支援計画書を発行してもらいましょう。
出典：小規模事業者持続化補助金ガイドブック
⑤審査
補助金事務局の審査を経て、採択されたら補助金の交付が決定します。
⑥補助事業実施・報告
補助金を使う事業を実施し、それを報告すると補助金の額が決定します。
⑦補助金の請求
決定した補助金の請求をします。
⑧補助金の入金
決定した補助金が入金されます。
⑨補助事業の成果報告
補助事業の成果を報告して終了です。
甘い話ばかりじゃない！補助金の注意点！）
初めて補助金を申請する方が誤解しやすい点を説明します。
①小規模事業者持続化補助金の採択率は30％から90％
申請すれば必ずもらえるものではありません。本気で事業内容を考えて、申請書をつくり上げる必要があります。
②補助金をもらえるのは補助事業が終わった後
購入に足りない分を補助金で補うという使い方はできません。まずは全額必要なお金を払って、事業が終わった後に振り込まれるものです。
③採択された後もやることがある
補助事業の実行や報告など、やるべきこと、提出すべき書類があります。ラクしてもらえるお金ではありません。
補助金を味方につけよう！
「思ったより大変！」と感じた人も少なくないでしょう。しかし、やり手の経営者はこうした仕組みを上手く利用して事業を拡大しています。
もしも、小規模事業者持続化補助金に採択されなかったとしても、申請書類に含まれる「経営計画」をつくることに価値があります。
なぜなら、美容室や個人事業としての「強み」や「弱み」を振り返り、これからやりたいことを整理して、具体的な計画に落とし込むことができるからです。これだけでも経営にプラスになります。
経営計画書は金融機関に融資を依頼するときなどにも必要なので、作っておいて損はありません。ぜひ、チャレンジしてみてください！
こちらで紹介している内容は、補助金の初心者の方向けに、小規模事業者持続化補助金の概要を説明したものです。小規模事業者持続化補助金のホームページで詳細を確認してください。
https://r3.jizokukahojokin.info/jizokukahojokin.php
（文：中小企業診断士 外山武史）
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