珠実の¥マーク 第2回「オーナーなのに貯金ができない!」ー相談者 池田祥子(32)さん

 

珠実:支出を抑えることは難しそうですね。では収入を増やす方法でアドバイスしていきますね。その方が楽しいですから。

池田さんの強みは、「お客さまがしっかり定着していること」と、「お店があること」だと思うんです。なので、自社製品を販売したり、お店の貸し出しをするのはどうでしょうか。

 

池田:自社製品、ですか?
珠実:既製品よりも利幅がいいものを、販売するんです! 池田さんのお客さまはみんな池田さんのファンなんですから、池田さんが作った商品きっと欲しいですよ。

 

池田:そうですね、ピアスとかアクセサリーも販売してるんですが、店名が入ったラッピングにしてからは、売り上げがとっても好調です

 

 

珠実:やっぱり! ヘアケア用品は消耗品。一度しっかり気に入っていただけたら、商品を購入するだけの方も増えるはず。

 

池田:自分のヘアケア用品なんて考えたこともなかったです。売れますかね?

珠実:池田さん、もっとお客さまを頼りましょう! 「ワックス作るんですけど、どんなものが欲しいですか?」「オイルってこんな香り好きですか?」って聞いてみたりするのはいかがでしょうか。

お客さまも、「相談してもらう」って嫌な気持ちにならないと思いますし、意見が含まれているならなおさら商品購入してくれますよ。いいものなら私も欲しい! 美容師さんも買うかも!


池田:そうですよね、お客さまも巻き込んでみます。珠実さん、お客さまを頼るっていう発想すごいですね!

珠実:私は何でもお客さま主体です。「こんなものが欲しい」って言われてから商材を探して取り寄せて販売することもあります。それでお客さまが満足できればいいわけで、形にはこだわりません。なんなら正直に話しちゃいます。「いいものあったら教えて〜」って(笑)。もちろん提案もしますけどね。

 

池田:え、意外! 普段お客さまとどんな話をしてるんですか?

珠実:私は新人スタイリストのころから、お客さまに何を話すのか、心がけていることがあって。特に新規の方には絶対伝えてることがあります。

池田:それってなんですか?

 

 

珠実:お客さまには“夢”を語るんです。こんな美容師になりたい、こんな女性になりたいって。そうすることで、お客さまに応援してもらえる自分を作るんです。人って、頑張っている人に会いたいんです。例えば、情熱大陸とかつい見ちゃいませんか? そしてファンになっちゃいませんか?

池田:本当そう思います。

珠実:素敵なブランコもあるんだし、そのスペースを貸し出したり、普段もセット面が余っているのならばミラーレンタルするのもいいかもしれませんね。

池田:なるほど、自分が動かなくてもお店が収入源になるんですね。駐車場が6台、セット面が4台あるんですけど、埋まるのは2台くらいなんです。それもお客さまに「よかったら何かに使ってください」って言ってみようと思います。スペースのレンタルも目の前が保育園なので、ママさんとかによろこんでもらえるかもしれませんね

 

珠実:そうそう! レンタルスペースをしたとして、一度きてくれた方は美容室への集客にもなりますよ。一度行ったことがあるところはハードルが下がるんです。髪を切る意外にもふらっとお茶飲みにきてくれるような、もっと「人が集まる場所」になればいいですね。

 

珠実:池田さんは、しっかりお客さまの心を掴んでいます。発想の転換で「『pa’ina hair』に、また行きたいなぁ」って思われる、お客さまのパワースポットになれますよ!一緒に頑張りましょう〜

 

 

(文/珠実・撮影/菊池麻美)

 

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