【美容師のキャリアチェンジ】お客さまに向けてきた技術と想いを、今度は美容学生へ。三幸学園で教員として開く新しい道

美容師としての今後のキャリアに思い悩んだ結果、森川薫奈(もりかわゆきな)さんが選んだのは、“教える”という新たなフィールド。母校・三幸学園の教員として第二のキャリアを歩み始めた森川さんは、サロンで培ってきた技術や経験を、今度は未来の美容師たちへとつなぐ役割を担っています。毎日学生と向き合い、成長をサポートする日々は、サロンワークとはまた違った充実感とやりがいにあふれているのだとか。
今回は、美容師から教員へとキャリアチェンジを果たした森川さんに、転身の背景や“教える仕事”のリアルな手応え、そして三幸学園で働く魅力について詳しく伺いました。
美容師の資格とキャリアを活かせる環境を求めて教員へ
−森川さんは、もともと美容師として活躍されていたそうですね。

就職を機に上京して、神奈川方面のサロンを2社経験しました。美容師のキャリアは3年半ほどです。どちらのサロンも幅広い年齢層のお客さまが通うアットホームな環境だったため、どんなお客さまにも安心して任せていただけるようオールマイティな技術習得に励むとともに、癒しを提供できるよう常に意識をしていました。
−そこから教員へキャリアチェンジしようと思ったきっかけは?
美容師としての仕事にはやりがいを感じてはいたものの、体力的な面でこのまま長く続けていくことが難しいかもしれないと思っていました。そこで、一度地元である仙台に戻ることにしたんです。その際、「美容師は続けられなくても、せっかく取得した国家資格を活かして働ける道はないだろうか」と考えていたところに、偶然目にとまったのが母校である三幸学園の求人。それで話を聞きに行ったことがきっかけで、教員になりました。

久しぶりに母校を訪れると、在学中にお世話になった先生方がたくさんいらっしゃって。「先生やってみたら?」と前向きに声をかけていただいたことが決め手になりました。また、長く働いている先生が多いということは、安心してずっと働いていける環境だということ。美容師時代から安定した環境で働くことが重要な条件だった私にとっては、これも三幸学園で働こうと心を動かされたポイントでした。仙台で教員としてのキャリアをスタートして、転勤を経て今は横浜校で働いています。
美容学生の人生に携われる喜び
–教員としてのキャリアも5年になるそうですが、どんなところに仕事のやりがいや働きやすさを感じますか?

国家試験対策に向けたクラスを受け持っているのですが、試験に合格できたとか、内定をもらえたなど、学生の努力が身を結んだ瞬間を真っ先に報告してもらえた時、何よりのやりがいを感じます。卒業後の活躍を聞くのもすごく嬉しいですね。
印象的な出来事として今でも覚えているのは、初年度に担任した一人の学生が、入学後1週間経たずに「辞めたい」と言ってきたこと。何度も対話を重ねることでなんとか卒業まで漕ぎ着け、今は美容師として活躍しているそうです。そんな風に、学生の人生に関わって、サポートできていると実感できた時。美容師とはまた違った充実感を覚えます。
体力面についても全く問題がありません。デスクワークもあり、実技などを教える授業での立ち仕事もありと、個人的にはバランスがすごくいいなと思います。定時も17時45分と、遅くまでの残業がないのでオンとオフのメリハリをつけて働くことができるようになったと思います。
- 1 2