ANTI小松利幸はパーマで世界を変える!? 「人生もデザインしちゃおうよ!」と語るパーマの魔術師の熱い想い

どんな結果にも、必ず理由がある

 

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-小松さんは芸術家肌でもありますが、理論派でもあるんですね。

 

「はじめは、理論派ではなかったんですけど、自分のお店をはじめて、スタッフを教育しなくちゃいけなくなったときに、たとえば、『小松さんは、なんでその向きでドライヤーを持って、こっちのノズルがこうなんですか?』とか聞かれても、なんとなくやっているだけだから、どう答えていいか分からない。

 

それで『なんで自分はこうやっているんだろう…』と考えるクセをつけたんです。自分が考えたことを分析していくんですよ。そうすると、物事にはすべてわけがある、原因がある。原因があって、結果がある。ということに気づいたんです。可愛いから、素敵だから、魅力的だからを『どうして可愛いんだろう、魅力的なんだろう』と理論的に考えて、ベストな策を選んでいくこと。『右ですね、じゃあ右』ではなく、『なんで右なんだろう』を常に考えるようにするのが大切なんです」

 

-理論的に考えるようになったのは、お店をオープンしてから?

 

「そうですね。それまでは、『じゃーん! 素敵に仕上がりました!』『なんでこのスタイルになったかって言われたってわからないよ、やっていくうちにこうなって、これがいいと思ったんだもん』っていう感じでした。でもあるとき、美容業界伝説のライターさんに『そんなことしてたらね、みんなあんたみたいになっちゃうよ』って言われたんですよ。『あなたがやることをみんながやるわけだから、背中を見せなかったら、みんながあなたみたいになるよ』って。

 

最初は何を言っているか、よく分からなかったけど、基本的に、人ってまずは『なんであの人はこうしているんだろう?』って考えますよね。考えるからこそ、その次の自分の行動に整合性がついたり、不都合なことが出たりするわけなんです。それを考えず、ただ口をあけて入ってきたものだけをやっていたら、なにも伸びないよ。っていうことをその伝説のライターさんは言いたかったんだと思います。

 

答えが合っていても違っていても、考えることが大事なんです。つねに正解を出していけることを望むように気を配って考えて、自分の思考を掘り下げていく。一日一日、死ぬ気でやらないといけないんです」

 

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-トップになった今も、一日、一日、死ぬ気で頑張っているんですか?

 

「僕は自分の子どもたちにはいつも、どんなことでも一生懸命にやらないといけないんだよって言っているんです。それって、すべてにつながっているんだよと。でも、みんなどこかでズルをしちゃうんですよね。でも、たとえズルをしたとしても、なるべくズルの回数を減らしていこうとすればいいんだと思います。

 

スタッフたちには『可能性があるんだから、努力しなさい』って言っているんです。他の人がこう思うんだったら、自分だったらどうするだろう? って常に考えなさいって。歴史上のことや今ある事実は変えられないけど、(髪を)デザインすることは変えられるんだから、人生だってデザインしなきゃって思うんです」

 

>世界を変えるパーマの理論がついに完成した

 

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