ANTI小松利幸はパーマで世界を変える!? 「人生もデザインしちゃおうよ!」と語るパーマの魔術師の熱い想い

パーマへの飽くなき探究心が円錐ロッドを生んだ

 

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-「なかったら作っちゃえ」という師匠の教えが、『円錐ロッド』を生み出すきっかけになったのでしょうか?

 

「そうですね。のちにそれが、円錐ロッドを生み出す原動力になったのかもしれません。

 

ANTIをオープンしたとき、『僕の美容をやりたい』と思っていたんです。僕の美容というのは、僕自身が生み出していく美容、つまり、パーマにこだわるということです。ANTIをオープンした当時は、『ブローしやすくするため』『まとまりやすくするため』など、スタイル作りのベースとしてしかパーマが使われていないことも多かったんですよ。強めにパーマをかけてホットカーラーで巻いたり、ブローで伸ばしたり…。

 

でも、パーマって、巻き方が強ければ強いなりに形がつくれるし、弱ければ弱いなりの形がつくれる。強いパーマと弱いパーマをミックスすることもできる。つまり、カットベースをパーマの曲線でいかようにも変えられるんですよね。そのことに気がついたとき、パーマの楽しさに目覚めちゃったんです。

 

そんな時期に、ふと『円錐のロッドがあったら、直径率が変えられる』と思ったのが、円錐ロッドが誕生したきっかけでした。ロッドの長さだけじゃなくて、太さ、硬さで直径率を変えられれば、それがそのまま毛束の動きにつながるんだということをいろいろ実験していく中で明確になったんです」

 

-円錐ロッドの開発は、順調でしたか?

 

「ウレタンとゴムで円錐をつくれるけど、これってどういう理論になるんだ?と。硬いものに巻きつけるとどうなる? 柔らかいものに巻きつけるとどうなる? など、完成するまでいろいろと考えましたね。美容商材の専門店だけでなく、東急ハンズにも行って、素材になりそうなものを探したりもしました。

 

最初は、ウレタンを円錐にして、シングルピンでひとつひとつ留めていたんです。ところがあるとき、ウレタンに巻いていた紙を水で濡らしたら、なんと、くっついちゃった! 『コレだ!』ってなって、円錐ロッドが誕生して、そこから、じゃあ長短をどうするか、どの部分に硬い部分を巻きつけるかなど、細かい部分が決まっていった感じです。これが創意工夫なんですよね」

 

初期の円錐ロッドはこのようにウレタンをピンで止めていた

初期の円錐ロッドはこのようにウレタンをピンで止めていた

 

その後、紙を水にぬらすと止まることを発見し、このスタイルが定番化

その後、紙を水にぬらすと止まることを発見し、このスタイルが定番化

 

>トップになった今も死ぬ気で頑張る理由

 

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