女子力高めアイテムで、東京というヒマラヤにアタック! —美容師のカバンの中身ALIVE 西川礼一さん

PICK UP ITEM|そんなわけで、NO ITEM

バーキンは買っても、ユニクロは買わない

 

 

普段の荷物だけでなく、暮らし全般において、ものをあまり持たないようにしています。今って「持たないことが価値」とされる時代じゃないですか。僕もそれに大いに共感するからです。

 

ものを持たないほうが行動も気持ちも身軽になるし、持っていなくて困ることは今のところありません。むしろあって困ることのほうが多いような気がするんですよね。ここ数年は常に捨てられるもの、売れるものはないかと考えて、部屋の中を見渡すのが習慣になっているくらいです(笑)。

 

別に買い物をしないっていうわけではないんですよ。洋服は見境なく買うし、Supremeの新作発売日には行列に並んだりもしています。流行に乗ることで自分の中にも活気が生まれると思っているので、流行りのものにはわりと手を出すほうです。

 

ただゴミとお金は交換しない。

 

バーキンは買ってもいいけれど、ユニクロは買っちゃダメというのが、僕の買い物哲学です。価値が変わらないものにお金を使いたくて、資産にならないものにはお金を使いたくないんです。実際、着なくなった服や使わなくなったカバンはすぐに売っていますしね。

 

 

今はお金を稼ぐこと自体が価値なのではなくて、それをどう使っているかが問われるようになっています。個人としても、経営者としても、そこのところを間違いたくはありません。

 

持たない暮らしの反面、経営者はどうしても店舗や人を抱えることになります。

 

でも今はもう、たくさん持っているから“すごい”という時代ではないと思うんです。むしろ持つことが、ハンデにさえなり得る。僕は店舗に関しても、なるべく多く持ちたくありません。最近、吉祥寺店を出したばかりですが、いずれはスタッフに渡すつもり。

 

たくさん持たない中で、いかに新しい価値をつくっていけるか。それが“持たない選択”の、次のステップです。

 

プロフィール
ALIVE
西川 礼一(にしかわ れいいち)

1982年生まれ。高知県出身。関西美容専門学校卒業後、都内1店舗を経て、2012年『ALIVE omotesando』を設立。2014年に『ALIVE harajuku』、2016年にシェアサロン『F』、2018年5月に同ブランド3店舗目となる『ALIVE kichijoji』をオープン。スピーディな新人教育と集客力が注目され、経営オンラインサロン「NO LIMIT」に参画。全国各地で開催するセミナーも人気を集める。

 

(取材・文/福田 真木子 撮影/河合 信幸)

 

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