ミステリアスなオオモトさんの「頭の中」を教えて! なんで「髪と僕」を作ったの?

「髪と僕」とは違う、Instagramの立ち位置

 

 

Instagramにあげているのはサロンワークで作ったスタイルなので、営業時間以外の撮影もいりませんし、それを見たお客さまがきてくれたらまた写真が増えるので投稿に困ることはありません。

 

ヘアカラーはBRIDGEのベースである、確かなカット技術があった上での提案なので、ヘアカラーだけじゃなく、カットも混ぜて投稿しています。Instagramでも技術をきちんと伝わるようにして、幅広いヘアスタイルを提案できるようしたいんです。

 

だからなのか、僕のところにきてくださる方は本当に幅広いんですよね。

 

F1レーサー、やホスト、YouTuberなど、普通だったら接点のなさそうな方がきてくださいますし、20代の娘さんと一緒に50代のお母さまがきて、カラーヘアを楽しんでくださることもあります。いろんな方がきてくださることによって、いろんな提案のアプローチを考えるので、アシスタントも含めすごく刺激になっています。髪をきれいにしたい、まとまりよくしたい、艶を出したいなど、人によって求めているものがまったく違うので、考えるのが楽しいんです。

 

ミステリアス度はさらに増す? 目指すのは美容師の中の特異点

 

 

僕は人と違うことをやり続けたいんです。ファッションも今はストリートが流行っていますが、あえてクラッシックなスタイルで、ジャケットやセットアップでおもしろく着るのが好き。YouTubeをやったり、セミナーをいっぱいやったりするわけではなく、ミステリアスな存在として美容師の中での特異点でありたいと思っています。そして、自分を知っている人だけが、より僕のことを好きになってくれればいいなって。

 

お客さまがたくさんきてくださるようになって思うのは、限られた時間の中で、どれだけ無駄を省いた動きができるかどうか。カットやホイルワークだけでなく、次のお客さまへの移動も含めてミニマムな動きを追求していくと自然と所作も美しくなると思うんですよね。

 

これはスタッフにも言っているのですが「サロンは舞台、僕らは演者」という意識を、営業中は常に持っています。そうやって自分にプレッシャーをかけていくと、より刺激のある日々が過ごせると思うんですよね。それが今の自分にとって理想であり、追求していきたいことです。

 

プロフィール
BRIDGE
店長/オオモトシンイチロウ

1986年生まれ、埼玉県出身。国際理容美容専門学校渋谷校を卒業後「BRIDGE」に入社。スタイリストデビューと同時期に個人サイト「髪と僕」を立ち上げる。2018年1月より店長に。https://www.ohmotoshin.com/

 

 

(取材・文/若月美沙 撮影/河合信幸)

 

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