もう無理、限界突破⋯「美容師がキャパオーバーを感じた瞬間」エピソード10選

調合中のカラー剤を素手で掴んで、それから⋯!? 極限美容師の大奇行(30歳/男性)

 

ある日、同時に3人のお客さまを掛け持つ状態が、5時間以上続いてしまいました。急いでカラーを塗布していると、アシスタントが次のお客さまの薬剤の調合を聞きに来る。足りなくなった薬剤を自分で作りに行く。そんなことをしているうちに、使う薬剤を間違えていたことに気づき、慌てて作り直すことに。ふとアシスタントに目をやると、違うカラー剤をお客さまに塗布…。なんとか軌道修正しようとするも、もう頭の中は真っ白でした。

 

今度は、自分が毛先に塗るカラー剤と根元に塗るカラー剤がどっちがどっちだったかわからなくなってしまい、作り直そうとしたらすでにカラー剤は在庫切れ。勘を頼りに塗布したものの、塗ったものは真逆で…毛先は明るく、根元は暗いという大失敗に。

 

観念して、一度シャンプーしてからもう一度似たようなカラー剤を調合しているうちに「自分、何やってるんだろう⋯」と悲しくなって、号泣。その後なぜか、カラーカップに入っているカラー剤を素手で鷲掴みにしてコネながら、急に込み上げてきた笑いを我慢できずに爆笑していました。そしてそのまま、カラーカップごと壁に投げつけてしまいました。

 

スタッフが驚いて「どうしたんですか!?」と声をかけてきて、はっと我に帰りました。キャパを超えるとこんなわけの分からない奇行をしてしまうんだ⋯と、自分で自分のことが、本当に怖くなりました。

 

 

 

人にキレたことなんてなかったのに。 責任に押しつぶされた店長が限界突破の末に⋯(35歳/女性)

 

私が店長に就任したとき、自分の指名にプラスして従業員の教育、集客などの経営面にも携わるようになって、仕事が増えてとにかくいっぱいいっぱいになっていました。

そんなある日、営業中に「店長出せ! ふざけんな!」というお客さまの怒鳴り声がフロアに響き渡りました。

 

従業員の接客が気に入らなかったとのことで、すぐさまそのお客さまのところへ向かい、事情を聞き、丁寧に謝罪をしました。しかしそのお客さまの怒りは収まらず、延々とネチネチ文句を言われ続け⋯。「お前の教育がなってないんじゃないの? どうしてくれんの?」と怒鳴られるうちに、自分のお客さまを施術の途中で待たせていること、次の指名の予約が来てしまうこと、そして慣れない店長という肩書による疲労感からか、私の中で何かが壊れてしまいました。

気が付いたら「うるせー! 客はお前だけじゃないんだよ! みんな待たせてんだよ! 終わらねぇ話を延々ぐちぐち喋りやがって! 気に入らないんだったら私が金払ってやるから帰れよ!」と怒鳴り返してしまいました。

 

私のブチギレ罵声にあっけにとられるクレーマー。周りのお客さまとスタッフからの視線。当然その日の夜、オーナーと話し合いになりました。人にキレたことなんてなかった私があんな暴言を吐いたなんて、相当キャパオーバーだったんだな⋯と思います。人間、追い詰められると自分でも何をしでかすかわからないですね⋯。

 

 

>会議中にやってしまった! 限界美容師の恥ずかしいやらかしとは⋯

 

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