トレードマークでお客さまに強い印象を残そう! 人気美容師3人に聞く、ファッションアイテムを使ったキャラ作りのメソッド

「豹柄」でGoogle検索1位になったことも! -air-GINZAの中村有佑さん

 

 

――なぜ「豹柄」をトレードマークにしようと思ったのですか?

 

昔から柄ものが好きでよく着ていたのですが、SNSが流行り出した2010年ごろ、Facebookに載せていた写真の服装に豹柄が多く、気づけばネット上で「豹さん」というあだ名をつけられていました。それ以来、意識するようになり、豹柄美容師と名乗るように。ちょうどオウンドメディア(ブログ)に力を入れているときだったので、全力で前面に打ち出して、毎日更新していました。

 

当時はGoogleで「豹柄」と検索すると1位表示でした。

 

――トレードマークを身につけるようになってからどのような変化がありましたか?

 

担当させていただいているお客さまは見慣れたものですが、他のスタッフのお客さまやフリーのお客さまは結構驚かれますね(笑)。インパクトが強いせいか、関わったことのないお客さまもすぐに覚えてくださって「あ、今日はそういう豹柄なのね」など、話しかけてくださいます。

 

ほかにも、ブログをご覧いただいたお客さまが新規でこられることが多いのですが、実際に豹柄でサロンに立っているのを見ると、喜んでもらえます。お休みの日でも「豹さん」と声をかけてくださることもありますよ。

 

――トレードマークを身につける上で気をつけている点を教えてください。

 

今は何も気にしていません! 以前は「銀座で豹柄、しかも関西弁だと…」なんて気にしていたり、「豹柄を辞めたほうが売上がもっと上がる」と言われて、半年の間辞めてみたりしたこともありました。しかし、豹柄を着ないと気分が上がらないし、豹柄を着ても着ていなくても売上は変わらなかったので、「俺は俺だ!」と思うようになりました。

 

結婚式では友人たちのサプライズでドレスコードが豹柄に

 

中村さんのお気に入りアイテム

『起毛素材の豹柄ロングコート』

 

僕はリアルというか本物っぽいものが好きで、ポップだったり、立体感がなかったりするものはあまり好みません。豹柄はファーのような起毛素材でこそリアルさが出ると思うので、秋冬物が特に好きです。レディーズサイズでも着られるので、ブランド問わず気に入ったものを購入しています。

 

<プロフィール>

air-GINZA

スタイリスト/中村有佑(なかむら ゆうすけ)

 

京都府出身。京都美容専門学校卒業。27歳まで京都市内の美容室で働き、東京での新店舗立ち上げを行う。その後31歳で「air」に入社。「再現性」「似合わせ」を一番に考えたヘアスタイル作りが得意。自ら「豹柄美容師」を名乗り、ブログが人気を博する。

 

 

<まとめ>

アイテムだけでなく、カラーや柄で印象づけることもできそうな、ファッションアイテムをトレードマークとして活用するブランディング術。みなさん新規予約が増えるなどのメリットも感じているよう。「印象が薄い…」「なかなか顔を覚えていただけない…」と悩んでいる美容師さんは、トレードマークをつくってみてはいかがですか?

 

 

(取材・文/QJナビ編集部)

 

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