【具志いっせい】表参道発!ショート推しで自分らしく働く、フリーランス美容師の多動力。長く楽しく働き続けるための処世術とは?
飲食のサイドビジネスをスタート
――具志さんは、昨年サイドビジネスも始めたそうですね。
昨年の6月に、都内の十条でクレープ屋さんを始めました。フランチャイズなんですが、ずっとサイドビジネスをしたいと思っていたので、思い切りましたね。現場はアルバイトに任せているんですけど、オープンのときは行ったり来たりで大変でした。21時まで表参道でサロンワークをして、そこから現地に行って作業して終電で帰る、みたいな生活を2ヵ月。研修もありましたし、早朝から現地に行くこともあったりして忙しかったですね。

――美容師さんがクレープ屋さん経営というのは珍しいと思いますが、何かきっかけがあったんでしょうか?
テレビ番組で紹介されていんですよ。美容師をずっと続けていると同じルーティンになりがちなので、フリーランス4年目でしたし、違うことに挑戦してみたいなと思ったんですよね。僕は美容室の出店は考えていないですし、どちらかというと他業種に参戦したいなと思っていて。その方が視野が広がりますし、新鮮な風が入ってきて楽しいんですよね。僕にとって美容師は自分が豊かに幸せになるためのひとつの手段なので、人生のすべてを捧げるつもりはなくて。いろんなことをやってみたいです。

――美容の仕事に専念するためにも、サイドビジネスで収入を担保しておくことが、フリーランスにとっては賢明なリスクヘッジだということ?
それがかなり大きいです。もちろん普段からジムに通って健康維持には気をつけていますが、フリーランスには保障もないですしね。今しっかり集客できていても、いつ世の中がどうなるかわからないので。フリーランスである以上、食べられなくなるリスクはありますから、自分が稼働しなくても収入源を確保できるサイドビジネスが必要かなって。
不安があると、仕事って楽しめないですよね。美容師はある程度の利益をしっかり出して、生活も豊かになって、お客さまも喜んでくれるという循環が大事だと思うんです。そのためには技術をアップデートして、目の前のお客さまに満足していただいてリピートしていただく。お客さまに価値を提供するというのは、美容師も飲食も共通しています。自分がいいなと思う形で、これからもフリーランス美容師を続けていきたいです。

- プロフィール
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具志いっせい(ぐしいっせい)/フリーランス美容師(fbeauty表参道本店)
1994年、群馬県生まれ。東京ベルエポック美容専門学校を卒業後、新卒で有名デザインサロンに入社。その後、有名店3店舗を経て、26歳で表参道を拠点とするフリーランスに。ショート推しでSNS集客を実現し、マンツーマンで最高月売上340万を達成。2024年6月から、都内でクレープ屋の経営もスタート。
Instagram:@issei_gushi
(文/織田みゆき 撮影/宮崎洋)
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