【#話さない美容師nao】高校生でインフルエンサー、その後は美容師に。SNSスキルを活かして運用代行や動画編集も!令和のフリーランス美容師の働き方
高校卒業時には、すでにSNS総フォロワー数4万人を超えていたというnao(ナオ)さんを初取材。10代からインフルエンサーとして活躍し、新卒で都内有名店に入社。そこからスタイリストデビューに向けて努力を重ねていましたが、体調不良に見舞われて退社し、現在はSALOWIN新宿三丁目East店でフリーランス美容師として働いています。23歳で、総フォロワー数は9.9万人超え(2025年1月現在)。もともと人と話すのが大好きなnaoさんが、「#話さない美容師」として発信するようになった経緯や学生時代の話、現在の働き方について聞きました。
進学校で”異色の存在”だった高校時代
――高校時代からインフルエンサーとして活躍されていたそうですが、高校は進学校だったとか?
そうなんです。同級生はみんな有名大学に進学しています。両親も兄弟もそうなので、私も高校に入学したときは、いい大学に入って有名企業に入ることがうまく生きていく方法だと思っていました。テスト期間中はたくさん勉強しましたし、弦楽部で部活も頑張っていて。でも在学中にインスタを始めて、フォロワーが思っていた以上に増えていったことで人生が変わりましたね。友達にヘアセットをして、それを毎日投稿していたんですが、それがすごく楽しくて。勉強は嫌いではなかったですけど、ヘアセットを仕事にできたらいいなと思い始めて。大学進学するかどうかで悩んだ結果、SNSがこのままうまくいったら美容師の道に進もうと決めました。自分に影響力、集客力があるのかをSNSで測ろうと思っていたんです。
――その結果、うまくいって美容専門学校に進んだということですね。
はい(笑)。卒業時にはインスタのフォロワーが1万人に達し、TikTokは3万人を超えていました。SNSに力を入れている友達は周りにいなかったので、私はかなり特殊な存在だったと思います。目立つことを恐れずにやり続けたという点でも。高3になって美容師になることを決めてからは、ファッション的な感覚も学びたくて服飾部に入部しました。高校の服飾部のファッションショーでは、実際に服を作り、校内でモデルを見つけて当日にヘアメイクもするんです。その経験を通して美容師の仕事をやり続けられるかを確かめたいなという思いもありました。
――かなりの覚悟をもって、美容師という仕事を選んだんですね。在学中、インフルエンサーとしてのスカウトもあったのでは?
事務所に誘われたことはありましたね。でも、全てお断りしていました。ギフティングや報酬ありの案件も、DMを通じて声をかけられました。でも私は自分で発信を企画して投稿して、その反響を喜びたかったんです。自分の発信力をどこまで広げられるのかチャレンジしたいという感覚でした。いろんな方の投稿を見ていましたけど、人の真似はしたくなかったです。それに当時はヘアのハウツー系をしている人はあまりいなかったので、高校生が実演するヘアアレンジやメイクへのニーズの高さを感じていました。