キーワードは「読む力」「アイディア提案」。OOO YY nicoが語る、世界で挑戦するために必要なもの

パリコレでのnico流アピール方法

 

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-広告やアーティストのスチールのヘアメイクも担当されていますが、なかでも2012年から参加されているパリコレでのお話をお伺いしたいです。どういった経緯でパリコレに行かれるようになったんですか?

 

「日本でシャネルのショーをやったときに、ヘアメイクアップアーティストの加茂克也(かもかつや)さんに声をかけてもらって、そこから加茂さんのチームとお仕事をするようになりました。そのとき、OOO YYでのサロンワーク以外にも活動の幅を広げたい、チャレンジしたいと思っていた頃だったので、後にヘアメイク事務所OOO YY Maisonに一緒に所属することになるフランスを中心にヘアメイクしているDEKI(デキ)と一緒に加茂さんのチームの一員としてパリコレに行くようになりました」

 

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-パリコレに参加して感動したことなどはありますか?

 

「コレクションでは、厳しく時間を管理しているオーガナイザーがいて、全てを時間内に仕上げないといけないので、バックステージは戦場です。デザイナーの服っていろいろな人が関わっているので、モデルを含めてみんなでいいものを作り上げようって、ひとりひとりがプロとして熱意を持って仕事をしている。みんなすごく殺気立っていて、真剣勝負でぶつかりあっています。その想いを背負って、プロのチームで一緒に仕事をさせてもらえることはおもしろいですし、感動を得ることもできます」

 

-プロとしての仕事、特にパリはトレンドの最先端なので、鍛えられそうですね

 

「いる人種もみんな違うんですよね。日本人の表現方法とヨーロッパ人、アメリカ人の表現方法が全然違ったりします。そういうところでどう自分をアピールをしていくのか。そこはサロンワークとはまったく違いますね」

 

-nicoさんはどういったアピールをしていくんですか?

 

「人によってさまざまなケースがあると思いますが、私の場合はまず“読む力”がポイントになっていると思います。サロンでトップスタイリストとして、さらには教育者として、ヘアメイクとは違う角度で仕事をしているから、相手のやりたいことや、バランス感覚などを読む力がサロンワークで鍛えられています。だからかゆいところに手が届くような仕事ができているのではと考えています。

 

次に“アイディア提案”。日本人は引っ込み事案なところがあるので、海外の現場で頑張ってコミュニケーションを取ろうとしすぎて、アピールが変になっちゃっている人もいます。アピールの仕方って、ただ押せばいいだけじゃないんですよね。

 

自分の持っているアイディアをどう出すか。どう発揮するのか。そういった現場では立場の“上”とか“下”とか全く関係ないので、どんな立場の人間でも意見が通ることもあります。なので、スピーディにいろいろな提案できるアイディアマンでいることが必要だと思っています」

 

>nicoさんが立ち止まらず、チャレンジし続けていく理由とは?

 

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