未来を変えるのはハサミだけじゃなかった。若手美容師たちのリアルな自己投資の現在地
カメラの沼へようこそ!給料全ベットでも美容師には絶対価値あり! LECO 安島英良さん

LECO /アシスタント
安島英良(あじまひでよし)
2001年生まれ。福島県出身 資生堂美容技術専門学校卒業後、新卒でLECOに入社。スタイリストデビューに向けて邁進する傍ら先輩の作品撮りやメディアの撮影などカメラマントしても活躍する。
Instagram:@leco_aji
―現在、力を入れている自己投資は?
カメラです。

―自己投資を始めたきっかけと継続期間は?
約2年前から、サロンの機材をお借りして先輩の作品撮りに携わる機会をいただき、少しずつ撮影に触れてきました。転機となったのは1年前。自分のカメラを購入し、後輩の作品を撮影したところ、コンテストの予選を通過したことです。その経験をきっかけに、先輩のお宮参りやサロン内の作品撮り、ビジュアル撮影などを任せていただく機会が増えていきました。さらに内田(LECO代表内田聡一郎さん)の後押しもあり、サロンに撮影機材を整えていただくなど、より良い作品づくりに集中できる環境にも恵まれています。こうした経験と環境の中で、さらに高いクオリティを追求したいという想いが強まり、本格的にカメラへの投資を始めました。

―投資している「時間」や「金額」の目安は?
金額は詳しくは覚えていませんが、頂いた給料のほとんどを自分の機材の為に使っています。
今年に入ってからは毎週月曜日の休みを利用して作品撮りをしたり、新宿や秋葉原、渋谷のカメラ屋さんを巡って、機材を集める生活をしています。
―具体的にどのような活動をしていますか?
社内フォトコン、外部のフォト審査のあるコンテストの撮影、お店のキービジュアルの撮影、コンテストやヘアショーでのバックステージのオフショット撮影

―その投資によって変化したことは?
まず、撮影がめちゃくちゃ上手くなりました。
細かい設定やライティング等、美容師も日々カメラを使う機会が多いのですが、そこに対するアプローチの仕方が変わりました。
また、カメラを通して人とのコミュニケーションが広がったことも大きな変化です。もともと人と話すのが得意な方ではなかったのですが、自分の機材に興味を持って話しかけていただいたり、撮影を通じてモデルさんと良い関係性を築けたりと、自然と会話が生まれるようになりました。
そして何より撮影担当として、さまざまな美容師のクリエイションを間近で見られることが一番の魅力です。先輩の繊細な技術や、後輩の新しい発想など、自分にはない表現に触れられる環境は、美容師としてもカメラマンとしても大きな刺激になっています。

―「投資を回収できた!やってよかった!」と感じる瞬間は?
やはり、身近なスタッフの作品がコンテストを通過したときや、「こういうのが撮りたかったんです!またお願いします!」と言ってもらえた瞬間に、一番手応えを感じます。自分の技術がちゃんと誰かの結果や満足に繋がっていると実感できる場面が増えたことは、大きな変化でした。
また、コンテストや撮影の機会に恵まれたサロン環境の中でカメラに携われているからこそ、その投資価値をより強く実感できているとも感じています。挑戦できる場があることで、成長のスピードも実感値も高まっていると思います。
さらに、お客さまとのコミュニケーションの幅が広がったのも良かった点です。カメラ好きの方や実際にカメラマンをされているお客さまも多く、会話のきっかけになるだけでなく、そこから新しい機材や知識に興味が広がることもあります。そうした流れが自然に生まれるのも、この投資をしてよかったと感じるポイントです。

―逆に、失敗談や反省点はありますか?
実力が伴ってくるにつれて、自然と投資額も増えていきますし、撮影は想像以上に体力を使うと感じています。撮影本数が増えるほど、コンディション管理の難しさを感じる場面もありますね(笑)。
ただ、それも含めて“嬉しい悲鳴”だと思っています。大きな失敗と呼べるものはあまりなく、むしろ一つひとつが経験として積み重なっている感覚です。
強いて挙げるなら、機材選びの“沼”にはまってしまったことです。ジャンク品をよく購入するのですが、それぞれに個性があって面白く、なかなか抜け出せません。価格が手頃な分、見つけるとつい手が伸びてしまいますし、インターネットの記事やSNSの作例を見ては「これも使ってみたい」と興味が広がっていく。このループはちょっと恐ろしいです…。
―この自己投資は、どんな人におすすめですか?
今はSNSでの発信が当たり前の時代ですが、やはり“魅せ方”が上手いに越したことはないと思います。撮影することでヘアスタイルへの造詣が深くなるので、純粋にヘアの技術を高めたい人や、自分の表現の幅を広げたい人にはとても向いている投資だと思います。撮影を通して、自分にはないヘアの発想やインスピレーションをダイレクトに受けられるのも大きなポイントです。

また、自然と外に出るきっかけが増えるのも魅力のひとつです。撮影をきっかけに、旅行に行ったり、散歩をしたり、美味しいものを探しに行ったりと、日常の過ごし方にも変化が生まれます。
もともと自分はインドアで、ゲームやアニメ中心の生活だったのですが、この趣味を始めてからは家にいる時間の方が少なくなりました。新しい景色や体験に触れたい人にとっても、すごくいいきっかけになると思います。

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