売れっ子美容師の会話術（キラートーク）
リピート率の上がる会話術
美容師にとって再来店があるかないかはとても重要なポイントになってきます。これについては「次回の髪型を提案するか、しないか」によって、大きな差が出ると小池氏は言います。
「例えば、自分がネイルサロンで施術してもらっている時って、もう『次のネイルはどうしようかな』って考えているんですよね。なので、自分が接客する時も、次回はこういう感じにしましょう、といった会話をするようにしています。そうすることで、お客様さまに次もこのサロンに来るということを想像してもらい、一緒に髪型を作っているんだという感覚になってもらうんです。わたしの担当はほとんど女性なので、常に同じ女性という立場でお客様に共感することを意識していますよ」（小池氏）
MINXの小池 茜さん
たしかに、次もここに来るということを自然な流れで意識してもらうことは再来店に繋がる重要なポイントと言えそうです。
今回は、三名のトップスタイリストにご協力いただき、「売れっ子美容師」の会話の特徴を探らせていただきました。その中で感じたのはより洗練され、無駄なものが省かれた彼らの会話はとてもシンプルな仕組みであるということ。全員がお客さまに対して「誠実」であり、あくまでお客さまにとって“最良の髪型を提供する”といった姿勢を貫くことが、現在の立ち位置に導いた最大のポイントなのだと感じました。
（文／木村 衣里）
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