モデルと美容師。長続きして、お互いうれしい関係性の築き方/Lino** Suu(鈴木直美)さん

 

それほどたくさんメディア露出をしているわけではないのに、雑誌モデルや読者モデル、そして今増えているSNSモデルたちから絶大な信頼を得ている美容師さんがいたら気になりますよね? 

原宿「Lino」の代表・Suu(鈴木直美)さんは、まさにそんな美容師さん。アシスタント時代から培ってきたモデルとのコミュニケーションの取り方と、代表視点でのサロンとモデルとの付き合い方。両方の視点から、モデルと美容師のお互いにとってうれしい関係の築き方を語っていただきました。

 



友だちと接しているときの気持ちに近いのかも


この人は何を求めているのかな?

仕事、私生活に関わらず、私が人と関係を築くときに一番大切にしているのはその人が求めていることです。もちろんモデルさんと関係性を築くときもそれは変わりません。美容師としての利害関係を考えるよりも、その子が求めていること、喜ぶことをやってあげたいという想いのほうが強くあります。

もちろん仕事として、私たちも何かしら得るものがないといけませんが、モデルさんにとっても得るものがなければよい関係は続かないと思うんですよね。

むしろ私にとってのいいことは、その人に喜んでもらえるというのが一番! 仕事的な得るものは、後からついてくると思っています。


技術よりもコミュニケーションを見ろと言われて

 


こういった考え方は以前勤めていたサロンでの経験がベースになっています。アシスタント時代、技術よりも気持ちの通わせ方やコミュニケーションの取り方をよく見るようにと教えられたのをよく覚えていますから。またそのサロンにいる間にモデル係を担当したのも、今につながっているように思います。

たくさんある有名店に負けず、どうやっていいモデルさんを獲得するか、自分なりに考え、さまざまな工夫をしていました。

たとえばそのサロンでは当時にしては珍しく、モデルさんのヘアのメンテナンスをおこなっていたんです。私の場合はそれで終わらず、モデルさんとの会話の中で結婚式やイベントがあるという話題が出たら、その日に合わせてヘアアレンジを提案させていただくなどメンテナンスを超えたお付き合いをさせていただいていました。

やりはじめた頃は先輩たちから勝手なことをして……という目でも見られてもいましたが、モデルさんのためにという妙な使命感が、まだアシスタントだった私を駆り立てていましたね(笑)。

 

>代表になってもモデルのケアをアシスタント任せにはしない!

 

 

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