“ネット上で最も既視感を抱かせる男”の髪のヒミツ -フリー素材モデルと美容師の関係-

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自称「日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデル」大川竜弥(おおかわ たつや)さん。SNSやニース・コラムサイトで見ない日はないほどの露出度のため、名前は知らずともその顔を一目見れば、誰もが「見たことある!」となるはず。今回はそんな大川さんの御用達のカフェにて、フリー素材モデルになった背景や、髪型へのこだわりについてうかがいました。

 


 

バイク事故のケガがきっかけでモデルの道へ

 

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僕の社会人としてのキャリアは、ユニクロの販売員からスタートしました。全てのビジネスにはお客さまがいるので、接客を極めれば人生失敗しないだろう、という考えではじめた仕事だったんです。

 

「仕事の結果で年上の先輩を黙らせる」くらいの勢いでやっていたので、どんどん責任ある仕事を任されるように。接客に自信がついたので店舗が閉店するタイミングで退職し、今度はITを学ぶためにWEB制作会社へ。ところがプログラミングのことなどがさっぱり頭に入ってこなくて、1年ほどで退職してしまいました。でもWEBの仕事の大きな流れをつかめたのでよかったのかなと思います。

 

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さらに、ライブハウスの店長をしながら、親会社の芸能プロダクションに所属するプロレスラーのザ・グレート・サスケさんの付き人をやっていました。起業家の家入一真さんの付き人をしていた時期もあります。そこで感じたのは、一流の人ほど謙虚で優しいということ。サスケさんは今でも僕のことを「大川さん」とさんづけで呼んでくれますし、家入さんは仲間の心の動きをとらえるのが得意で、気遣いも半端ではなかった。彼らから学んだことは多いです。

 

その後、やりたいことは決まっていませんでしたが、自分で仕事をしたいと思うように。ユニクロで接客を学び、WEB制作会社でITを学び、付き人を通じて「ヒト」を学び、ライブハウスで経営に触れて、という具合に経験を積んできていたので、お金を貯めて事業をはじめる準備をしていました。

 

独立資金を稼ぐために選んだ仕事は、家電量販店での携帯販売。当時はiPhoneが出たころで、月40万円くらいは稼げたんですよ。ところがある日、バイクで移動中、クルマに当て逃げされまして…。そのケガの影響で、立ち仕事ができない状況になってしまったんですよね。

 

服はファストファッション、髪はメンズショート

 

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これからどうしよう…と考えているときに、今僕が所属するフリー素材サイト「ぱくたそ」を見つけました。当時は、フリー素材のモデルをウリにしている人はいなかったので、このジャンルなら突き抜けられるかも…と感じたんです。

 

フリー素材のモデルになると決めたとき、友人たちから「バカじゃねぇの?」と言われました(笑)。両親も僕が何をしているかいまだに理解していないと思います。でも一度、ドラマのなかで玉木宏さんが手にした本の帯に僕の写真が使われたことがあって、そのときは玉木さんのファンの母が喜んでいましたけれど(笑)。

 

無料で使えるフリー素材といっても、写真は一枚一枚、かなり手間暇かけてつくっています。企業とのタイアップ企画以外の撮影は、基本的に費用は個人の持ち出し。なので、服を選ぶときは、衣装として使えるかどうかが基準。ロゴが入るとダメなので基本はファストファッションですね。

 

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髪型も同じで、目立ちすぎちゃいけない。あくまで僕は、広告やコンテンツをひきたている脇役ですから。だから、髪はここ数年、大体同じくらいの長さをキープしています。

 

ちなみに、僕の髪をお任せしているのは、air/LOVESTの木村直人さん。木村さんは基本男性の髪は切らないとお聞きしていたのですが、知人の紹介を通じてダメ元でお願いしたら「いいですよ」って言ってくださって。正直、最初僕は木村さんがすごい方だって知らなかったので、今になって「本当にお願いしちゃってよかったのかな?」って思っています(笑)。

 

>あ、リゾートっぽい

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