「その髪、どこで切ってるの?」ってよく聞かれます ~アパレルブランドMDと美容師の関係~

見た人に「どこで切ったの?」って言わせたい

 

 

―川俣さんがアパレル関係の仕事をしていることは意識していますか?

 

木村さん:めちゃめちゃ意識しています。アパレル業界の関係者さんの目につくと思うから、切っているときは「真由美さんの髪を見た人に、『それ、どこで切っているの?』って言わせたい!」って思っていますね。

 

 

川俣さん:それは知らなかった。でも、実際に「どこで切っているの?」って聞かれますよ。これまで4人くらいに、木村さんのことを紹介させていただきました。

 

木村さん:本当にありがとうございます。でも一度、ショックだったことがあって…渋谷を歩いているとき、前にいる女性の襟足のバランスが気になったんですよ。「多分伸びたんだろうな、あの髪、切りたいな…」って思っていたら、それが真由美さんだった。俺のカットじゃん!ガクッってなりました(笑)

 

川俣さん:それで次の週くらいに予約したんですよね。でも今は伸びてもいい感じに維持できていると思います。そのときはちょっと長かったんですよね。

 

真由美さんは僕の作りたい理想の女性像

 

 

―そんな失敗談がありつつも、今回の企画に川俣さんを推薦してくださったのは、川俣さんのショートヘアに自信があるからではないですか?

 

木村さん:それはありますね。僕には「こういう女性をつくりたい」っていう理想像があるんですが、真由美さんはそれにすごく近い存在なんです。

 

川俣さん:そんな風に思っていただいて、ありがとうございます。たくさんいるお客さまの一人だと思っていました。

 

木村さん:真由美さんは本当にショートがよく似合うんですよ。究極の感じというか、もうこれ以上変えようがないくらいに。

 

川俣さん:私も他にやりたい髪型はないですね。木村さんがつくるショート以外は考えられないです。でも、木村さんは海外志向だから、いつか海外に行ってしまうんですよね。その夢は心から応援したいですが、日本からいなくなったら困ってしまうかも…。

 

木村さん:たしかに海外に行きたい気持ちはありました。でも今は、これからも表参道で頑張ると決めたので、今後もよろしくお願いします!

 

プロフィール
川俣 真由美(カワマタ マユミ)
株式会社オンワード樫山 MD(企画)

大学卒業後、アパレル企業一社を経て、オンワード樫山に入社。自分らしさを大切にする女性に、シャープで遊び心のあるコレクションを提案する「ICB」のMDとしてアイテムの企画を行っている。

 

プロフィール
木村 一平(キムラ イッペイ)
Way’s 

大阪府高槻市出身。関西美容専門学校卒業。ニューヨーク州美容師ライセンス取得者。東京・表参道の有名店を経て、同年代の仲間とWay's を立ち上げる。InstagramとYouTubeで多くのファンを抱えており、美容youtuberやファッションモデルやメディア関係者にも慕われている。

 

 

( 取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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