美容師さんがアーティストの表情を見せたとき、ドキドキします…!

担当の美容師とは15年以上の付き合い

 

 

私個人の髪の話をさせていただくと、癖が強くてそのままだと取り扱いが大変なんです。なので、信頼している美容師さんにお任せしています。かれこれ15年以上のお付き合いになりますね。青山のヘアーディメンションでお会いしたのが最初で、それからサロンが変わってもついていきました。今は、赤坂見附のリプレイ/パーチェというサロンに通っています。

 

あらためて振り返ると15年も同じ美容師さんにお願いするなんてすごいことだと思います。一途に通い続けた理由はやっぱり、技術や人柄を信頼しているし、なにより相性がいいからですね。「僕は髪の医者です」というくらい髪について研究熱心ですし、有名店で磨いた技術もある。それに、好みも理解してくれているし、気心が知れているから一緒にいて疲れないのもいいですね。

 

だいたい3週間に1回ペース、忙しいときでもひと月の1回ペースでサロンに通っているのですが、この時間は私にとってはすごく大事。仕事と子育てで自分の時間がなかなかとりにくいので、サロンに行って過ごす時間が唯一の癒しです。

 

赤坂見附まで電車に乗って向かっているときに、景色を見たり、考え事をしたりするのも、私に必要な時間。この時間がないと仕事を続けられないとさえ思います。あと、担当の美容師さんと付き合いが長いので、唯一愚痴をこぼせる相手というか、素の自分を見せられる存在でもあります(笑)。

 

美容師がアーティストになる瞬間にときめく

 

 

担当の美容師さんは、ときどき興奮した様子で「新しい色があるんだけれどどう?」と色を入れてくれたりすることがあります。きっと美容師さんのなかにあるアーティストの心が疼くんでしょうね。

 

そんなときは、もちろんお任せします。すると、いつもと雰囲気が変わって、それに合わせてメイクや服も変えたくなる。マンネリをから抜け出して、若返るような、そんな気分になるんですよね。

 

私もつくることを生業にしているから、美容師さんの気持ちがよくわかります。たとえば、新しい花が描けるようになったとき、「花咲く書道」の教室の生徒さんに「これとこれ合わせるとこんな色になってかわいい花がかけるんだけれど、やってみない?」といいたくなる。すると、生徒さんも「紗戀さんが描きたいんでしょ?わかりましたよ」ってつきあってくれる(笑)。美容師さんと同じようなことをしているんですよね。

 

だからこそ、美容師さんがアーティストの顔を見せたとき、新しい提案に乗りたいなって思います。美容師さんが楽しそうに髪と向き合っているのを見ると、エネルギーをもらえるし、ワクワクします。

 

そして、担当していただいている美容師さんはもう本当に欠かせない存在なので、私が通えないくらい遠くに行かれたら困ってしまいますね。

 

 

♦♦♦美容師への応援メッセージ♦♦♦

美容師ってとても素敵な仕事だなって思います。今担当していただいている美容師さんは、本当になくてはならない存在。ただ髪を切ってもらうだけの関係ではありません。私も自分の仕事を通じて、誰かにとって欠かせない存在でありたいと思います。技術だけではなく、人柄だけでもない、言葉にできない魅力を美容師さんは持っています。

 

 

プロフィール
書道家
永田紗戀(ナガタサレン)さん

千葉県浦安市生まれ。3歳から筆を持ち21歳で師範免許取得後フリーの書道家へ。詩から描き、その想いを「書」に詰め込むという独自の作風により彩色豊かに仕上がる作品たちは書道の枠を超えた自由な雰囲気が、書道に興味のない層にも支持され、それは「花咲く書道」と呼ばれるようになり、ポストカードなどの雑貨プロデュースをスタート。全国の雑貨店に並んでいる。
https://www.saren.net

 

 

( 取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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