街の美容室vol.22 江ノ島(神奈川県)

 

それぞれの街を代表する美容師さんをインタビューする企画、「街の美容室」。二十二回目の街は「神奈川県/江ノ島」です。今回訪ねたのは、江ノ島電鉄の「江ノ島」駅のお隣の駅「腰越」に店を構える、「海と空の美容室」。海まで徒歩2分ほどで行くことができ、青い海と空に囲まれるような環境の中、ゆったりとした時間が流れる美容室です。代表の鵜川健一さんに、なぜこの土地にお店を出そうと思われたのかなど、その遍歴をうかがいました。

 


 

−江ノ島(腰越)にお店を出されるまでの経緯をお教えください。

 

 

ここに至るまで、紆余曲折ありました。高校ではデザインを学んで、自動車会社に就職したのですが、美容師に憧れていて。美容室に転職し、働きながら通信教育で学び、美容師を目指すことにしたんです。そうして美容師として働くようになり、撮影が多い美容室に転職したのですが、そこでは実力のなさを思い知らされ、改めてヘアメイクの専門学校に通うことに。卒業後はフリーのヘアメイクとして活動し、主に和装のカタログの撮影の仕事に携わりました。

 

ヘアメイクの仕事をしながら、面貸しでお客さまをカットする仕事もしていました。二十代後半から三十代前半でしたが、美容師とヘアメイクと、やりたいことを両方できて充実していましたね。

 

そのときから、お客さまにとって心地よい美容室、というだけではなく、美容師にとって働きやすい美容室をつくりたいという思いがあり、フリーで働く美容師さんたちのために、藤沢(神奈川県)に、業務委託専門の美容室をつくりました。33歳のときです。

 

−なぜ、藤沢だったのですか?

 

 

もともとサーフィンが好きで、海が近かったからです。

 

美容室をオープンさせてからは経営者としての仕事が忙しく、それに経営者が現場に立つと現場がうまくいかなくなるのではないかと思って、美容師としての仕事から、しばらく離れていました。ビジネスとしてはうまくいき時間的な余裕もできて、毎日砂浜を愛犬と散歩をして、ビールを飲んで…という生活をしていました。でも、ぜいたくなようですが、張り合いがなく、あまり楽しくなかったですね。

 

そうした生活をしてみて、やはり自分は、現場でお客さまと接するのが好きだということを改めて確信し、そのお店を手放して、自分の理想の美容室をつくろうと思ったんです。そうしてつくったのがこの、「海と空の美容室」です。

 

>藤沢から少し離れた腰越(江ノ島)に店を出されたのは、なぜですか?

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