MINXの“現場力”は、いかにしてクリエイティブへ昇華されるのかーー「感謝」と「愛」を原点に、和田流星が切り拓く次世代表現

 

 

長年にわたりスタープレイヤーを輩出し、日本の美容業界を牽引してきた老舗サロン『MINX(ミンクス)』。強みである“現場力”を基盤に、いま新たな挑戦としてZ世代スタイリストによるクリエイティブ分野へのアプローチが加速しています。青山店副店長を務める和田流星(わだりゅうせい)さんは、その流れを体現する存在。ヘアコンテストで結果を残してきた背景には、どんなキャリアと思想があるのでしょうか。もうすぐキャリア10年目を迎える和田さんに、これまでの歩みと、クリエイションに向き合う現在の心境を語っていただきました。

 


 

新卒入社から9年。技術を積み重ね、信頼を積み上げてきたキャリア

 

――新卒入社から9年ということですが、MINXを選んだ理由は?

 

北海道で美容学生として過ごしていた頃は、東京の有名サロンで働く自分の姿なんて、正直まったく想像できていませんでした。転機になったのは、MINXで働く卒業生が学校にセミナーで来てくれたこと。そこで初めてMINXの存在を知りました。当時は大箱のサロンならではのスケール感がすごくかっこよく見えて、憧れましたね。

 

母子家庭で北海道に育ち、母を札幌に残しての上京でした。「早く一人前の美容師になって、恩返しをしたい」という気持ちが強かったです。入社後は青山店に配属されて、そこからずっとこの店舗で働いています。






――スタイリストデビューはいつ頃でしたか?

 

3年9カ月でデビューしました。アシスタント時代は4人のスタイリストについたのですが、それぞれ得意なスタイルや仕事のやり方が違っていたので、メンズを含め幅広い技術を学べました。スタイリストデビューに向けて入念な準備もしていましたし、正直「売れるだろう」という自信もあったんですが、結果的には初月売上は40万円。予想外だったので、かなりショックでしたね。翌月には19万円まで下がってしまって、本当にサロンワークが暇でしたし、内心はめちゃくちゃ焦りました。






――原因はどこにあったと?

 

施術料金をかなり割引いていたことが大きかったと思います。当時は、最初から高い料金をいただくのが申し訳ない、という思考だったんです。割引戦略をうまく使ってリビートに繋げる先輩もいたので真似してみたのですが、初めから低料金を打ち出していてはどうしても売上は伸びないですし、リピートにもつながりませんでした。その経験から、「重視すべきは料金じゃない」と気づきました。低単価を売りにすると、もっと安いお店があれば、簡単に流れてしまうんですよね。そこからは、とにかくフリーのお客さま一人ひとりと全力で向き合って、技術に満足してもらうことに集中しました。そうやって積み重ねていった結果、1年後には売上が100万円に届きました。





――地道にコツコツ取り組まれたんですね。

 

そうですね。後輩が育つとデビューしていきますから、いつまでもフリーのお客さまに入客できない。それが分かっていたので、自力で集客する力をつけようとSNSも頑張りました。作品撮りにも力を入れていたんですが、やり始めて2年半後の2022年夏に、“前上がりボブ”のスタイルが初めて当たって。そこからボブのお客さまが一気に増えましたね。ボブはもうトレンドとして安定してきましたし、今はパーマを打ち出しています。






>老若男女に対応する現場力と、副店長としての“人を育てる”役割



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